言葉の暦  季語を綴る、ことばの小径


言葉の暦 — 季節を綴る、ことばの小径

ひとつの季語に、ひとつの詩。
ひとつの言葉に、ひとつの記憶。

「色暦」が色で季節を描くなら、
「言葉の暦」はことばで季節を紡ぎます。

たとえば、秋の空に浮かぶ「鰯雲」。
その響きだけで、空の高さや風の匂い、
遠くの山の静けさまで思い浮かぶような気がしませんか。

季語は、ただの言葉ではありません。
それは、時間の中に埋もれた感情の化石であり、
誰かの暮らしの断片でもあります。

「言葉の暦」では、毎日ひとつの季語を選び、
その言葉が運んでくる風景や気持ちを、
短い詩や一言のエッセイとして綴っていきます。

— ことばの余白に、季節が宿る。

忙しい日々の中で、
ほんのひととき、言葉に耳を澄ませてみませんか。
そこには、忘れていた季節の気配が
そっと息をひそめているかもしれません。