色暦 11月2日の色 蜜柑茶 (みかんちゃ)

色暦|11月2日の色:蜜柑茶(みかんちゃ)
蜜柑の果皮に、ほんの少し茶を落としたような色──
「蜜柑茶(みかんちゃ)」は、蜜柑色に茶色みを加えた、煉瓦のような温もりを持つ黄赤色です。
大正時代に流行した蜜柑色の余韻を受けて、建築や衣服にも広く用いられた懐かしい色でもあります。
色の特徴
• 読み方:みかんちゃ
• 色味:黄赤に茶を加えた、深みのある橙茶色
• カラーコード(参考値):#C66719
• 色言葉:温もり、懐かしさ、実り
蜜柑茶は、秋の果実のような色。
鮮やかすぎず、くすみすぎず、ちょうどよい深さと明るさを持っています。
それは、季節の実りと人の記憶を包み込むような色でもあります。
今日の気配
11月2日。
木々の葉が色づき、果実が熟す頃。
蜜柑茶は、そんな季節の実りと陽だまりを映す色。
懐かしくて、あたたかくて、手のひらに残る秋の記憶のようです。
文化のひとしずく
蜜柑茶は、煉瓦色にも近く、大正時代の洋館やモダン建築にも多く使われました。
和と洋が交差する時代の中で、日本人の感性に寄り添った色として親しまれたのです。
色暦のひとこと
蜜柑茶の 陽だまり包む 午後の声
色が語る季節の物語、また明日もお届けします。
【参考文献】
• 蜜柑色の由来と文化背景(マイナビ子育て)
• DICカラーガイド|蜜柑茶の色味と数値
• 暦生活|11月のにっぽんのいろまとめ