STORIES

  • 小堀遠州 ― 美しさを「整える」人。WABISUKEが辿る、遠州流のこころ

    小堀遠州 ― 美しさを「整える」人。WABISUKEが辿る、遠州流のこころ 京都の朝は、光が静かに差し込む。その光が、庭の苔を撫で、石の影を伸ばし、茶室の壁に淡い揺らぎをつくる。その一瞬の「整い」を見つけるたび、私はふと小堀遠州の名を思い出す。 遠州は、ただの茶人でも、ただの建築家でも、ただ...
  • 中江藤樹 ―― 心の光を育てるということ

    中江藤樹 ―― 心の光を育てるということ 近江の湖面に朝の光が差し込むとき、静かな水の揺らぎの奥に、かつてこの地で「心」を教えたひとりの思想家の影が浮かび上がる。中江藤樹。江戸初期、儒学を日本の風土に根づかせ、「近江聖人」と呼ばれた人物である。 だが、彼の教えは単なる学問ではない。それは、日...
  • 天龍寺──静けさの奥にある力をたどる旅

    天龍寺──風が教えてくれた「静けさの本質」 京都・嵐山。渡月橋を渡ると、空気の密度がふっと変わる瞬間があります。 観光地のざわめきが背後に遠ざかり、山の呼吸がゆっくりと耳に届きはじめる。 その境界に立つのが、世界遺産・天龍寺です。 天龍寺は「禅寺」として語られることが多い場所ですが、実際に足...
  • 三十三間堂 ― 千年の祈りが息づく場所で、心の奥に触れる旅

    三十三間堂 ― 千年の祈りが息づく場所で、心の奥に触れる旅 京都には、数えきれないほどの寺院がある。そのどれもが長い時間を抱え、静かに佇んでいる。しかし、三十三間堂ほど「祈り」という言葉の本質を、これほどまでに濃密に体現している場所は他にない。 建物の長さでも、観音像の数でもない。この堂に足...
  • Something that breathes in silence - WABISUKE and Noh

    Something that breathes in silence - WABISUKE and Noh Time settles on the Noh stage. Words are kept to a minimum, movements are refined, It is...
  • 伏見稲荷大社|千本鳥居をくぐるたび、心の奥に灯る「祈りのかたち」

    伏見稲荷大社|千本鳥居をくぐるたび、心の奥に灯る「祈りのかたち」 WABISUKE 文化を纏う、祈りを歩く。 一、朱の光に触れたとき、心は静かにほどけていく 京都の朝は、光がやわらかい。とくに伏見稲荷大社の参道に差し込む光は、どこか“祈りの色”を帯びている。 まだ人影の少ない時間帯、石畳に...
  • 母の日に贈る和雑貨:長く使える“育てる贈り物”

    母の日に贈る和雑貨: 長く使える“育てる贈り物” 母の日という日には、毎年少しだけ胸の奥があたたかくなる。「ありがとう」を言葉にするのは照れくさいけれど、贈り物という形なら、そっと気持ちを託せる。そして和雑貨は、その“そっと”を美しく包む力を持っている。WABISUKEが大切にしてきたのは、...
  • 外国人が喜ぶ和雑貨ギフト ― 京都の文様が伝える日本の心

    外国人が喜ぶ和雑貨ギフト ― 京都の文様が伝える日本の心 京都を訪れる外国人の方々が、WABISUKEの店先でよく口にする言葉があります。「日本らしいものを贈りたい」「京都の文化を持ち帰りたい」。その願いに応えるのが、京都の文様をまとった和雑貨です。 文様は、ただのデザインではありません。自...
  • 和雑貨を贈るという文化 ― “意味”を届けるギフトの選び方。

    和雑貨を贈るという文化― “意味”を届けるギフトの選び方。 贈り物とは、本来「物」を渡す行為ではありません。そこに込められた祈り、願い、気遣い、季節の気配、そして相手を想う時間そのものを手渡す行為です。 とくに日本では、古くから贈答文化が生活の中に深く根づいてきました。お中元やお歳暮だけでな...
  • がま口と星座──夜空と手のひらのあいだにあるもの

    がま口と星座──夜空と手のひらのあいだにあるもの Ⅰ 夜空に散らばるものたちの話 夜空を見上げると、星はただそこにある。ひとつひとつが遠く離れ、互いに関係があるようには見えない。けれど、人はいつのまにか、その点と点のあいだに線を引きたくなる。 西洋の星座は、その線がはっきりしている。オリオン...
  • がま口と星座──口金のカーブに宿る、もうひとつの物語

    がま口と星座──口金のカーブに宿る、もうひとつの物語 夜空を見上げると、そこには無数の星が散らばっている。その星々は、ただ光っているだけではない。人はそこに線を引き、物語を与え、星座という“意味の地図”をつくってきた。 がま口もまた、ただの道具ではない。口金のカーブ、布の張り、開閉の音─...
  • がま口と銀河──小さな口金の向こうに広がる、もうひとつの宇宙

    がま口と銀河──小さな口金の向こうに広がる、もうひとつの宇宙   「がま口とは、日本で古くから使われてきた口金式の財布です。 ワンタッチで開閉できる構造が特徴で、近年はその美しさから再評価されています。」 がま口を開く、その一瞬。「カチン」という小さな音とともに、内側にひそんでいた空間がふわ...