12月21日 色暦 藤影 (ふじかげ)


12月21日の、色暦

藤影(ふじかげ) – Fujikage

「光の底に、春の記憶がゆれる。」

「藤影」は、藤の花のような淡い紫が、影となって揺れる色。
冬の終わりに差し込む光の中に、ふと浮かぶ春の予感を映します。

この色は、記憶と予感のあわい。
今はまだ寒くとも、心の奥に灯るやわらかな希望の色です。


 暮らしの中の藤影

• 曇り空に透ける藤色のストール
• 冬の光に照らされたすりガラスの影
• 夕暮れの空ににじむ、淡い紫の雲


藤影は、**「見えそうで見えないもの」**を映す色。
WABISUKEが大切にする「余白」や「記憶の層」に通じる、冬至の紫の詩です。


 備考と語源

• 「藤影」は伝統色ではなく、詩的造語です。
 藤の花の「色」ではなく、「影」に着目したことで、より静かで内面的な紫を表現しています。
• 類似する色には「藤色」「薄紫」「桔梗鼠」などがありますが、
 「藤影」はより光と影の関係性に重きを置いた色です。