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by kataokatetsuya
2025年10月2日〜8日 イオン岡崎店のイベントに出店します。
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by kataokatetsuya
【出店のお知らせ】
2025年10月1日(水)〜6日(月)伊勢丹百貨店 立川店「京都展」にWABISUKEが出店いたします。
秋の気配がそっと街を包みはじめる頃、東京・立川にて、京都の手仕事と物語が集う催し「京都展」が開催されます。WABISUKEもこのたび、伊勢丹立川店にて出店の機会をいた...
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by kataokatetsuya
「畳は、静けさを編む床 ― い草の香りと時間の詩」
畳の上に座ると、時間が少しだけゆっくり流れる気がします。足の裏に伝わるやわらかな感触、鼻先に届くい草の香り。それは、空間が呼吸しているような、静かな対話の始まりです。
畳の歴史は、なんと1300年以上前の飛鳥時代にまで遡ります 。当...
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by kataokatetsuya
「麻の葉模様に込められた願い:幾何学に宿る成長と祈り」
1. はじめに
着物の柄には、目に見えない願いや祈りが込められています。中でも「麻の葉柄」は、古くから魔除けと成長の象徴として親しまれてきた文様。その幾何学的な美しさと意味を、今あらためて見つめてみましょう。
2. 麻の葉柄とは
麻の...
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by kataokatetsuya
「光を包む紙の窓 ― 障子が語る静けさの美学」
障子は、ただの建具ではありません。それは、光をやさしく包み、風を通し、季節の気配をそっと伝える「紙の窓」。日本の家に差し込む朝の光が、障子越しにふわりと広がる瞬間。それは、まるで空気が詩を読んでいるような静けさです。
障子のはじまりは、平安時...
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by kataokatetsuya
香りを「聞く」時間──香道という静かな物語
ある秋の日、ふと風に乗って届いた香りに、遠い記憶がよみがえったことはありませんか?香道は、そんな「香りの記憶」を丁寧に聞き取る、日本独自の芸道です。茶道や華道と並ぶ三大芸道のひとつでありながら、その存在はどこか秘めやかで、まるで森の奥に咲く一輪の...
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by kataokatetsuya
静けさの中に咲く ― 日本文化が花開いた時代
風が紙をめくるように、時代は静かに移ろいます。その中で、日本文化が最も深く、美しく咲いた瞬間がありました。それは、混乱と再生が交差する、室町時代後期から戦国時代にかけてのこと。西洋がルネサンスの光を浴びていた頃、東山の麓でもまた、静かな革命が起...
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by kataokatetsuya
墨の余白に宿る風景──雪舟と、静けさの美学
ある冬の朝、墨の香りが静かに立ちのぼる。筆先が紙に触れるその瞬間、世界は音を失い、ただ「間(ま)」だけが残る。雪舟──室町時代の禅僧であり、画聖と呼ばれた水墨画家。彼の絵には、風の音も、鳥の声も、語られぬ物語も、すべてが墨の濃淡に溶け込んでいる...
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by kataokatetsuya
祇園の座敷童——灯りの奥にひそむ、福の気配
祇園の夜は、静かで、どこか艶やかです。石畳に灯る行灯の光、舞妓の足音、遠くから聞こえる三線の味の音。そのすべてが、時を超えて誰かの記憶を呼び起こすような気配を大事にしています。
そんな祇園の家の町奥座敷に、誰もいないはずなのに、ふと笑い声が聞こえる...
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by kataokatetsuya
語る衣——能装束の文様に宿る心
舞台に立つ役者が、ほとんど動かず、静かに語る能力。その静かの中で、最も雄弁なのが「装束」です。
草花文様——四季と心を映す鏡
女役の装束には、草花文様が多くられます。 特に秋草は使われない文様は、移ろいゆく季節と人生の儚さを象徴します。
• 撫子・萩・桔梗:...
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by kataokatetsuya
連珠文と蜀江文:永遠と秩序を織り込む幾何学
はじめに:布に宿る宇宙
京都の古い町家の襖に、ふと目を奪われることがあります。円が連なり、四角が重なり、まるで静かな宇宙がそこに存在しているような──それは「連珠文(れんじゅもん)」や「蜀江文(しょくこうもん)」と呼ばれる文様です。
こ...
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by kataokatetsuya
天平文様と天平文化:風のように渡る美の記憶
奈良の風が、千年の時を超えて語りかけてくるような瞬間があります。天平文化とは、そんな風の記憶をたどる旅。今回は、正倉院文様にも通じる「天平文様」と、その背景にある天平文化の世界を、やさしく紐解いてみましょう。
天平文化とは——風土と祈りが織りな...
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