【守るものの美学】-狛犬柄トートの物語



「守るものの美学」— 狛犬柄トートの物語

神社の境内に静かに佇む一対の獣。口を開いた阿形(あぎょう)と、口を閉じた吽形(うんぎょう)。その姿は、千年を超えて日本人の心を守り続けてきた「狛犬(こまいぬ)」です。

WABISUKEがこのトートに選んだのは、そんな狛犬の意匠。黒と白のコントラストが際立つパターンは、ただの装飾ではありません。これは「守る力」を纏うデザイン。日常の中に、静かな祈りと美しさを宿すための布です。

 狛犬とは何か?

狛犬の起源は古代中国・朝鮮に遡り、日本には奈良時代に伝わったとされています。当初は獅子と犬が対になっていましたが、平安期以降「狛犬」として定着。神社や寺院の入り口に置かれ、邪気を祓い、聖域を守る存在として親しまれてきました。

阿吽の呼吸という言葉にもあるように、狛犬は「始まり」と「終わり」を象徴します。口を開いた阿形は生命の誕生を、口を閉じた吽形はその終焉を表す。つまり、狛犬は時間の流れそのものを見守る存在なのです。

 WABISUKEの解釈

このトートに描かれた狛犬は、伝統的な形を抽象化し、若い世代にも響くよう再構築されています。どこかポップで、どこか神聖。そのバランスこそがWABISUKEの美学。

持つ人の「日常」を守る狛犬。通勤の道、旅の途中、ふとした買い物。そんな瞬間に、静かに寄り添う存在として、このトートは生まれました。

使うことが祈りになる

このトートを持つことは、単なるファッションではありません。自分の内側にある「守りたいもの」を思い出す行為。家族、夢、信念——それぞれの「祈り」を、狛犬がそっと包み込んでくれるのです。