恋する色図鑑 色に恋する、心に触れる

恋する色図鑑
— 色に恋する、心に触れる —
恋は、言葉よりも早く、色で始まることがある。
ふと目にした色に、胸が高鳴る。
懐かしい人を思い出した。
まだ知らない人を夢見る。
そんな「恋する色」を、そっと集めてみました。
紅梅色(こうばいいろ)
— はじまりの予感 —
春の風に乗って到着、まだ見ぬ誰かへのときめき。
紅梅色は、恋が芽吹く瞬間の色。
手紙を書く前、指先の注目。
「好きかもしれない」と思った、その一秒前の気持ち。
青鈍(あおにび)
— 叶わぬ恋の静けさ —
夜の底に沈むような、静かな青。
青鈍は、言えなかった言葉の色
。
若草色(わかくさいろ)
— ふたりで歩く午後 —
若草色は、恋が日常になる色。
並んで歩く道、同じものを見て笑う時間。
特別じゃなくても、特別だった日々。
「この人といると、世界が穏やかに見える」そんな恋の色。
朱色(しゅいろ)
—燃えるような情熱—
朱色は、感動した瞬間に火がつくような恋。
目が合うだけで、心が騒ぐ。
言葉よりも先、感情が走り出す。
危うくて、でも抗えない。 そんな恋の色。
白練(しろねり)
— 終わった恋の余韻 —
白練は、恋が終わったあとに残る静けさ。
涙も怒りも過ぎて、ただ「ありがとう」と言えた頃。
思い出は色褪せず、静かに心に残る。
それは、恋が人生に溶け込んだ証。
編集後記:色に恋するということ
色は、感情のかけら。
恋は、記憶の色彩。
この図鑑は、誰かの心にそっと寄り添うためのものです。
あなたの「恋する色」は、どんな色ですか?