文化を纏い、未来へ渡す。


文化を纏い、未来へ渡す。

WABISUKEは、ただ「形あるもの」をつくっているのではありません。
私たちが紡いでいるのは、日本が二千年かけて育んできた「感性」という名の文化です。

神話の時代から、平安の美意識、江戸の暮らしの知恵、明治の混ざり合う近代、
そして昭和の温もり、令和のデジタルまで。
日本の美意識は、絶えず変化しながらも、一本の糸のように連なってきました。

けれど今、その糸は急速にほどけつつあります。
便利さとスピードが加速する一方で、
人の記憶や感性が育ててきた「失ってはいけないもの」が、少しずつ薄れているのです。

食のリズム、季節の気配、文様に込められた物語。
それらは本来、私たちの身体と心に深く結びついていたはずのもの。
暮らしの中で自然に息づいていた感覚です。

WABISUKEは、それらを懐かしむためではなく、
「いまを生きる私たちの感性として、もう一度息を吹き込むため」に存在します。

折り紙のように静かな色。
庭に落ちる影のような余白。
文様に潜む祈り。
昭和の暮らしに残っていた温もり。
それらを、もう一度、日常の中にそっと置き直す。

変わることは悪ではありません。
それは進化でもあります。
けれど、変化の波の中で「何を持ち続けていくのか」。
その選択こそが、文化なのだと思います。

WABISUKEは、文化を「過去の遺物」ではなく、
未来に手渡すべき価値として編み直します。

暮らしの中で触れられる小さな道具に、
千年の物語を宿らせ、
明日を生きる誰かの感性へと結び直していく。

文化とは、ただ受け継ぐものではなく、纏うもの。
そして、未来のために、もう一度つくりなおすもの。

WABISUKE
文化を贈る、感性を纏う。

 

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