侘丹(わびに)


「侘丹(わびに)」──朱赤に宿る祈りと美

伏見稲荷の鳥居をくぐるとき、私たちはただ歩いているのではない。
朱赤の連なりの中を通ることで、祈りのトンネルをくぐっているのだ。

この朱赤──一般に「赤」と呼ばれることが多いが、実際には赤に黄味を帯びた、オレンジに近い色である。
それは「朱色」や「丹色(にいろ)」と呼ばれ、魔除け・生命力・豊穣を象徴する色として、古来より神聖な場に用いられてきた 。

侘助のロゴに使われているオレンジも、まさにこの朱赤の系譜にある。
ただのデザインではない。色彩に込められた思想と祈りが、そこに宿っている。

 侘助のロゴに宿る「侘丹」

侘助のロゴに使われているオレンジは、伏見稲荷の鳥居の朱赤と響き合う。
それは「侘丹(わびに)」──侘びの哲学と丹の祈りが融合した色。

• 朱赤のように神聖で、オレンジのように親しみやすい。
• 伝統の深みを持ちながら、現代の感性にも届く。
• 静けさの中に、確かな力を秘めている。


この色は、まるでTikTokのフィルター越しに見てもなお、心に残る朱赤のように、
時代を超えて響く美しさを持っている。

色は思想の器

侘助が目指すのは、100年先まで残る美意識。
そのためには、言葉だけでなく、色にも哲学が必要だ。

侘丹は、魔除けの力を持つ色でありながら、
若い世代にも響くポップな温度を持っている。

それは、伝統と革新の間に立つ色。
侘助の世界観を、静かに、しかし確かに語っている。


この色を「侘丹」と名づけることで、侘助のロゴは単なる視覚記号ではなく、思想の象徴となります。