浦島太郎がま口で、ポケットの中に昔話を

浦島太郎がま口──ポケットの中に、昔話のひとしずくを

ある晴れた日の午後。
苔むした岩の上に、小さな黄色いがま口がちょこんと座っていました。
やわらかな光を受けて、その布地に描かれたイラストがふわりと浮かび上がります。
亀に乗った少年、ゆらめく海藻、泡のようなモチーフたち。
どこか懐かしくて、でも見たことのない、不思議な世界。

WABISUKEの「浦島太郎がま口」は、昔話の物語性と、手仕事のぬくもりがひとつに溶け合ったアイテムです。
モチーフはあの「浦島太郎」。けれど、太郎の名前も物語の説明も、どこにも描かれていません。
その代わりにあるのは、見た瞬間に心がふっと軽くなるような、ポップで温かい絵柄だけ。

「想像する余白」——それが、このがま口の魅力です。

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■ 見るたびに小さな冒険がはじまるデザイン

鮮やかな黄色の生地に描かれた少年は、どこか得意げで、少しとぼけた表情。
背中に乗せているのは、丸みを帯びたやさしい色の亀。
そのまわりには海藻や泡のモチーフが散りばめられ、まるでポケットの中に小さな海が広がっているようです。

WABISUKEのオリジナルデザインは、昔話の世界をそのまま再現するのではなく、
“現代の日常にそっと寄り添う童話” として描き直しているのが特徴。
だからこそ大人も子どもも、ただ見るだけで少し笑顔になれるのです。

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■ 小さいけれど、毎日を助ける実用性

可愛いだけじゃ、WABISUKEのがま口とは言えません。

カードがぴったり入るサイズで、ICカードやポイントカードもすっぽり。
小銭入れとしてはもちろん、鍵、薬、アクセサリーなどの小物入れとしても優秀です。

バッグの中でも迷子になりにくく、ポケットに入れてもかさばらない。
そして、なんといっても「パチン」と閉まるがま口特有の開閉音が、どこか懐かしくて心地よい。

「今日は荷物を軽くしたいな」
そんな日には、このがま口ひとつでちょっとした散歩もできてしまいます。

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■ 旅先でも、日常でも、そして贈り物にも

たとえば旅の途中。
切符、小銭、地図代わりのメモ——必要なものをひとまとめにしておけば、動きがぐっと軽くなります。
見つけた貝殻や、旅のお守りをそっとしまっておくにもぴったり。

たとえば日常の中で。
職場の引き出しに入れておく薬やアクセサリーをまとめるだけで、ちょっとだけ机の景色が楽しくなる。
お子さんの小さなおもちゃや、推しの缶バッジを持ち歩くのにもちょうどいい大きさです。

そしてもちろん、贈り物にも。
昔話のモチーフは世代を超えて愛されるもの。
親子でお揃いにしたり、友人へのちょっとしたギフトにしたり。
「浦島太郎を知らなくても可愛い」という普遍的な魅力があるので、どんな相手にも喜ばれます。

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■ WABISUKEが「浦島太郎」を選んだ理由

昔話には、時間を超えて語り継がれてきた普遍性があります。
助けること、旅立つこと、帰ってくること。
浦島太郎の物語には、喜びと切なさ、希望と余白がすべて詰まっています。

がま口という小さな器にそのテーマを閉じ込めることで、
日常の中にそっと物語が流れ込むような感覚が生まれます。

そしてもうひとつの理由は、とてもシンプルです。

——亀に乗る少年の姿が、どうしようもなく愛らしいから。

そのユーモアと詩情こそ、WABISUKEのものづくりの根っこにあるものです。

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ポケットの中の竜宮城へ

WABISUKEの浦島太郎がま口は、
ただの小物入れではありません。

それは、昔話の世界をそっと連れて歩くこと。
それは、日常に小さな冒険を忍ばせること。
それは、誰かとの会話のきっかけになること。

手のひらで「パチン」と開く瞬間、
あなたのポケットの中に、小さな竜宮城がひっそりと現れるかもしれません。

今日もどこかで、太郎と亀があなたを物語へ誘っています。
——さあ、物語の旅へ。