季節の色を、誰かに渡すということ

季節の色を、誰かに渡すということ
— 色に宿る気配と、贈りものの余白 —
季節には、色がある。
春の霞色、夏の青藍、秋の朽葉、雪白。
それらは、ただの視覚情報ではなく、冬の
記憶や気配、感情のかけらを運ぶもの。
そしてその色を、誰かに渡すということは、
自分の感じた季節の一部を、そっと手渡すことでもある。
言葉に耐えられなくても伝わるもの。
それが、WABISUKEの贈りものに込められた哲学です。
春霞を包むがま口
春の色は、やわらかく、安心で、少し照れくさい。
まるで「霞色」のがま口は、
まだ寒さの残る朝に差し込む光のような存在。
それを誰かに贈るとき、
「春が来たよ」と言う代わりに、
その色が語ってくれる。
がま口の中には、飴玉でも鍵でも入れていい。
でも本当に包まれているのは、
春の気配と、贈る人のやさしさ。
青藍のポーチに、夏を迎える
「
青藍」のポーチは、夕暮れの空のような静けさを持っている。
そのポーチに、旅先で拾った小石や、
海辺でリップクリームを使ってしまうと、
夏の記憶が布に染み込んでいく。
そして、それを誰かに贈るとき、
「この夏、あなたを思っていた」という気持ちが、
色に託されて届いた。
ポーチは、言葉にならない記憶を包む器。
色は、その記憶をそっと運ぶ舟。
朽葉色のバッグに、秋を背負う
秋の色は、静かで、深くて、少し切らない。
「朽葉色」のバッグは、落ち葉の重なりのような温度を持っている。
そのバッグを贈るとき、
「あなたの時間に、そっと寄り添いたい」という気持ちが、
布の選択や目に宿る。
バッグは、日々を背負う道具。
でもWABISUKEのバッグは、
贈る人の気配と、季節の色を架けている。
秋の静けさを、誰かの背中にそっと添える。
それは、色を伝えるという行為の、考えられる詩的な形。
雪白の贈りものに、冬の余白を添えて
冬の色は、語らない。
「雪白」は、沈黙と余白の象徴。
その色を使ったがま口やポーチは、
何も話さないので、見た人の記憶を呼び起こします。
「あなたの静けさに、そっと
寄り添いたい」そんな
気持ちが、色に託されて届きます。
冬の色は、余白を包む。
そしてその余白が、贈りものの本質になる。
WABISUKEの贈りもの:色を伝えるということ
WABISUKEが届けるがま口、ポーチ、バッグは、
季節の色を、誰かに渡すための器です。
• 霞色のがま口:春の気配を包むやさしさ
• 青藍のポーチ:夏の記憶をしまう静けさ
• 朽葉色のバッグ:秋の時間に寄り添う温度
• 雪白のがま口:冬の余白を贈る沈黙
色は、記憶を運ぶ。
贈ることは、季節を手渡すこと。
WABISUKEは、そんな贈りものを踏まえて、これから
も丁寧に紡いでいきます。