11月24日 色暦 白磁 (はくじ)

11月27日の、色暦
白磁(はくじ) – Hakujiiro
「白湯のような色。心を温める器の美。」
白磁は、磁器の中でも特に純度の高い白を持つ焼き物の色。
中国の景徳鎮や朝鮮李朝の白磁、日本では有田や京焼などでも知られ、凛とした美しさと静けさを湛えています。
その白は、ただの無色ではなく、光を含んだような柔らかさを持ち、冬の空気に溶け込むような存在感があります。
11月27日は、冬の深まりを感じる頃。
湯気の立つ白湯、手に馴染む湯呑み、静かな午後の読書。
白磁は、そんな日常の中にある「静かな詩」を映す色です。
WABISUKEの哲学においても、「余白」や「静けさ」は重要なテーマ。
白磁は、語られないものの美、使い込まれた器の記憶、そして手に取る人の心を映す鏡のような存在です。
暮らしの中の白磁
• 湯呑みや茶碗に宿る手の温もり
• 白磁の香炉から立ちのぼる静寂
• 冬の食卓に並ぶ器の余白
白磁は、使う人の時間を吸い込み、静かに美しさを深めていきます。
参考文献
• 『日本の伝統色』 紫紅社
• 『白磁の美と歴史』 陶磁オンライン美術館
• 白磁 – 伝統色のいろは