WABISUKEと和歌-静けさの中に響くもの

 

WABISUKEと和歌──布に宿る、静けさの詩

「わびすけ」とは、侘びの助け。
侘びとは、欠けたものの中に宿る美。
助けとは、手を差し伸べること。
WABISUKEは、そんな侘びの精神を、現代の布製品にそっと織り込むブランドです。

そして和歌は、千年の時を超えて、心の襞を詠み続けてきた言葉のかたち。
五・七・五・七・七という定型の中に、季節、感情、風景、そして祈りが織り込まれています。

この二つが交差するとき、布は言葉になり、日々は詩になる。

帆布と縮緬──素材が語る余白

WABISUKEのプロダクトには、完璧を求めない美しさがあります。
たとえば、綿帆布のざらりとした手触り。
たとえば、ポリエステル縮緬の揺らぎある光沢。
それらは「欠け」ではなく、「余白」。
その余白に、使う人の物語が染み込んでいく。

和歌もまた、余白の芸術です。
言葉にしきれない感情を、あえて言葉の外に残す。
「言わぬが花」とは、まさにその精神。

WABISUKEのものづくりは、和歌のように、語りすぎない。
見る人、使う人が、自分の心で続きを詠む。
それが、侘びの助けとなるのです。

がま口、ポーチ、ポシェット──日々を詠む道具たち

WABISUKEの製品は、現代の和歌とも言えます。
がま口の小物は、開くたびに小さな物語が立ち上がる。
帆布のポーチは、使い込むほどに手に馴染み、記憶を刻む。
縮緬のポシェットは、揺れるたびに季節の風を運ぶ。

それは、五句の言葉ではなく、五感で詠む詩。
そして、使い手がそのプロダクトを日々の暮らしに取り入れることで、
その詩は完成する。

「詠む」とは、使うこと。
「助ける」とは、寄り添うこと。

若い世代へ──詠むことの楽しさを

WABISUKEは、若い世代に侘びの美しさを伝えたい。
それは、古い価値観を押しつけることではなく、
新しい感性で詠み直すこと。

和歌のように、自由で、感情に寄り添い、
そして少しだけ、静けさを大切にする。
そんなプロダクトが、日々の中にあるだけで、
心が少しだけ、詠みたくなる。

結び──侘びを詠む、布を詠む

WABISUKEと和歌。
それは、静けさと感情の交差点。
言葉にならないものを、そっと形にする営み。

あなたの暮らしの中に、
ひとつの和歌のようなプロダクトがあるとしたら、
それは、きっとWABISUKEのものかもしれません。

今日という日を、詠んでみませんか。