2月23日 色暦 染紅 (せんこう)
染紅(せんこう) – Senkō

「春の気配が、空間の奥で静かに染み込んでいく。」
2月23日の、色暦
「染紅」は、春の気配が、
空間の奥に“染み込む感覚”として広がっていくような、淡い紅梅の色。
それは、光でも香でもなく、
空間そのものが春に染まっていくような、やさしい気配の色です。
朝の光が、障子越しに落ちるとき、
その光は、空間の奥に染み込むように広がっていく。
梅の蕾が、咲きかけのまま静止しているようで、
その存在は、すでに春の色を空間に染み込ませている。
器の中の香が、空間に溶けていく時間。
その香りは、漂うのではなく、
空間の奥に“染み込む”ように、静かに定着していく。
この色は、
「染み込む気配」や「空間の深まり」。
春は、ただ漂うのではなく、
空間の奥で、静かに染み込んでいく。
暮らしの中の染紅
• 障子越しに落ちる光が、空間の奥に染み込む朝
• 白磁の器に残る香が、空間に深く染み込む瞬間
• 咲きかけの梅が、春の色を空間に染み込ませる気配
染紅は、WABISUKEが大切にする
**「素材の深まり」や「空間の定着」**と響き合う色。
見えないものが、静かに染み込んでいくという、
やさしい季節の詩です。
---
備考と語源
「染紅(せんこう)」は詩的造語であり、伝統色ではありません。
「染み込む」と「紅」が重なり合う語感から生まれた、
春の気配が空間に染み込んでいく瞬間を映す色です。
・類似する色には「紅梅色」「桜鼠」「淡紅」などがありますが、
「染紅」はより“空間の深まり”や“染み込む気配”に焦点を当てた色です。
「春の気配が、空間の奥で静かに染み込んでいく。」