12月1日 色暦 氷色 (こおりじろ)

12月1日の、色暦

氷白(こおりじろ) – Kōrijiro

「凍てつく朝、光をはらんだ白。」

「氷白(こおりじろ)」は、冬の朝に張る薄氷のような、冷たさと透明感を併せ持つ白。
雪の白よりも硬質で、白磁よりも淡く、光を受けてかすかに青みを帯びるその色は、静けさと緊張感、そして希望を感じさせます。

12月のはじまり。
霜が降りた庭の石、凍った水たまり、吐く息の白さ。
氷白は、冬の扉が開く音とともに現れ、季節の境目をそっとなぞる色です。


 暮らしの中の氷白

• 朝の窓辺に浮かぶ、霜の結晶
• 凍った水面に映る、空の色
• 白磁の器に差す、冬の光


氷白は、**「冷たさの中にある静かなぬくもり」**を映す色。
それは、WABISUKEが大切にする「余白」や「沈黙の詩」にも通じる、透明な詩情の色です。


参考文献

• 『日本の伝統色』 紫紅社
• 『色の名前507』主婦の友社
• 『冬の色彩と暮らし』 色彩文化研究会

 

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