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by kataokatetsuya
語る衣——能装束の文様に宿る心
舞台に立つ役者が、ほとんど動かず、静かに語る能力。その静かの中で、最も雄弁なのが「装束」です。
草花文様——四季と心を映す鏡
女役の装束には、草花文様が多くられます。 特に秋草は使われない文様は、移ろいゆく季節と人生の儚さを象徴します。
• 撫子・萩・桔梗:...
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by kataokatetsuya
「秘すれば花」──世阿弥に学ぶ、見えない美の力
静けさの中に、最も深い美がある。それを教えてくれたのが、室町時代の能楽師・世阿弥でした。
彼が遺した『風の姿花伝』は、ただの芸術論ではありません。それは「生き方の書」であり、「美の哲学書」であり、そして何より、「見えないものを感じる力」を育て...
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by kataokatetsuya
能面──沈黙の中に宿る、もうひとつの顔
「能面のような顔」と聞いて、私たちは何を思い浮かべるでしょうか。無表情。謎めいた沈黙。あるいは、感情を封じた仮面。しかし、能面とは本当に“無”なのでしょうか。
能面とは何か
能面は、能楽の主役「シテ」が身につける仮面です。神、鬼、亡霊、老女──人な...
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