STORIES

  • 出会いは偶然、惹かれるのは必然。

    by kataokatetsuya
    出会いは偶然、惹かれるのは必然。 小さながま口に宿る、しばいぬの魔法。 ある日、苔むす森の中で、ふと目に留まった小さながま口。黒地の布地に、ちょこんと座るしばいぬ。その瞳は、まるで「やっと会えたね」と語りかけてくるようでした。 がま口の名前は「出会いは偶然、惹かれるのは必然。」まるで運命の...

  • 茶と猫。ー静けさなかにいる、もうひとつの命

    by kataokatetsuya
    茶と猫。— 静けさのなかにいる、もうひとつの命 猫は、茶の時間を知っている。それは時計ではなく、空気の温度や人の気配で感じ取るもの。湯気が立ちのぼると、ふわりと現れて、隣に座る。何も言わず、ただそこにいる。それだけで、茶の味が少しだけ深くなる。  猫は、茶の間の哲学者 猫は、急がない。茶も...

  • 茶と雨。ー静けさのなかにある物語

    by kataokatetsuya
    茶と雨。— 静けさのなかにある物語 雨の日の午後、湯気の立つ茶碗を手にすると、世界が少しだけやさしくなる気がします。このくうかんの茶は、ただ喉を潤すものではありません。それは、雨粒のように静かに心に降りてくる、ひとつの物語です。  雨の音は、茶の呼吸 屋根を打つ雨音は、茶を点てるときの静かな...

  • 京都.大原三千院　苔とわらべ地蔵に包まれる、静寂の旅

    by kataokatetsuya
    京都・大原三千院｜苔とわらべ地蔵に包まれる、静寂の旅 京都の北東、大原の里に足を踏み入れると、時間があっという間に暖かくなる。三千院の参道を歩くたび、苔の絨毯に包まれた風景が、心の奥に静かな波紋を広げてゆく。 苔の海に感動した 境内に入って、まずは目に飛び込んでくるのは、柔らかな苔に包まれた...
    カテゴリー : 三千院, 大原

  • 茶と少女。ー静けさに触れる、はじめての午後

    by kataokatetsuya
    茶と少女。— 静けさに触れる、はじめての午後 ある春の午後、少女は祖母の茶室に足を踏み入れた。畳の匂い、湯気の音、そして静けさ。それは、彼女にとって「何もない」時間ではなく、「すべてがある」時間だった。  茶の湯は、少女に何を教えるのか 茶の湯は、作法や格式だけではない。湯を沸かす音に耳を...

  • 猿が辻のひみつ: 遊びすぎた守り神！？

    by kataokatetsuya
    猿が辻のひみつ：遊びすぎた守り神!? こんにちは、侘助です。 今日は京都御所の北東、ちょっと不思議でかわいい伝説が残る場所「猿が辻」をご紹介します。 え？猿が辻って、猿が住んでる交差点？ …いえいえ、実はここ、京都御所を守るために置かれた「ある猿」の物語が眠っているのです。 守...
    カテゴリー : 猿が辻

  • 鬼の首を切った刀ー『鬼切丸』と酒呑童子伝説

    by kataokatetsuya
    鬼の首を切った刀──『鬼切丸』と酒呑童子伝説 京都・大江山に潜む鬼の首領「酒呑童子（しゅてんどうじ）」──その名は、今も人々の記憶に妖しく残っています。そして、その鬼の首を切り落とされる刀が「鬼切丸（おにきりまる）」です。 酒呑童子とは？ 平安時代、都を荒らす鬼たちの頭領として恐れられた酒...
    カテゴリー : 鬼切丸

  • 橋姫と『丑の刻参り』ー嫉妬と祈りが鬼になるまで

    by kataokatetsuya
    橋姫と『丑の刻参り』──嫉妬と祈りが鬼になるまで 京都・宇治川にかかる宇治橋。そのたもとにひっそりと祀られている「橋姫神社」は、ある女性の深い感情の記憶を今も静かに抱えています。 鬼になるための祈り 平安時代、ある貴族の娘が恋の嫉妬に悩まされ、貴船神社に七日間並んでこう好評です。 「貴船大...
    カテゴリー : 丑の刻参り, 橋姫

  • 幽霊ママと赤ちゃんの、あめちゃん物語　　〜京都.東山で出会った、やさしい怪談〜

    by kataokatetsuya
    幽霊ママと赤ちゃんの、あめちゃん物語 〜京都・東山で出会った、やさしい怪談〜 京都の夏は、ちょっぴり不思議。夕暮れの路地に、風鈴の揺れて、どこからか、ふわりと甘い香りがしてくるのです。 その香りのもとは…「幽霊子育飴（ゆうれいこそだてあめ）」という、ちょっと変わった名前の飴屋さん。450年以...
    カテゴリー : 幽霊子育てアメ

  • 鐘馗さんとは？ー魔を祓い、静けさを守る存在

    by kataokatetsuya
    鐘馗さんとは──魔を祓い、静けさを守る存在 京都の町家の屋根を見上げると、時折、鋭い眼差しで何かを睨みつける小さな像に出会うことがあります。その像は剣を携え、長い髭をたくわえ、まるで鬼よりも鬼らしい風貌をしています。けれど彼は、私たちを脅かす存在ではありません。むしろ、魔を祓い、静けさを...
    カテゴリー : 京都の風習, 屋根の守り神, 町屋の暮らし, 鐘馗, 鬼除け, 魔除け

  • 今日の気分は何色？　〜伝統色でめぐる、わたしのこころ〜

    by kataokatetsuya
    今日の気分は何色ですか？ 〜伝統色でめぐる、わたしのこころ〜 こんにちは、WABISUKEです。朝の空気を吸い込んだとき、「今日のわたし、何色かな？」って思ったこと、ありますか？ 気分って、目に見えないけど、色にするとちょっとだけ分かりやすくなる気がします。 それが、日本の伝統色だったら…...
    カテゴリー : 日本の伝統色

  • お東さんって、どんなところ？ー東本願寺でほっこり京都さんぽ

    by kataokatetsuya
    お東さんって、どんなところ？—東本願寺でほっこり京都さんぽ 京都駅からてくてく歩いてすぐ。 大きな門が見えてきたら、そこが「お東さん」こと東本願寺！名前はちょっとカタイだけど、実はとっても優しくて、心ふわっとする場所なんです。 お寺って、怖い？いえいえ、ここは「心のやすらぎスポット」！ 東...
    カテゴリー : 東本願寺