STORIES

  • 東福寺って、実はめっちゃ映えるスポットだった件。

    東福寺って、実はすごく映えるスポットだった件。 こんにちは!今日は京都の「しずかで、かわいい」お寺、東福寺を紹介します紅葉の名所って聞いたことあるかもしれないけど、実はごもっともじゃないんです…! まずここ!市松模様の庭園がかわいすぎる 東福寺の「方丈庭園」には、すごい…白い石とふわふわの苔...
  • 『和敬清寂』ってなに?ー茶道に隠された、心のレシピ

      『和敬清寂』って何?茶道に隠された、心のレシピ 「和敬清寂(わけいせいじゃく)」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。これは、茶道の精神を象徴する四つの漢字で構成された言葉であり、千利休が茶の湯の根本理念として説いたとされるものです。単なる作法や形式を超えて、人と人との関係性や心...
  • 聖徳太子のひみつ日記:推しは仏教、趣味は未来設計⁉︎

    聖徳太子のひみつ日記:推しは仏教、趣味は未来設計!? やっほー!聖徳太子です。飛鳥時代からタイムスリップしてきました〜。今日はちょっとだけ、ぼくのこと話してもいいかな?歴史の教科書では堅苦しく紹介されがちだけど、実はけっこう面白い人生だったんだよ。 ぼくの肩書き:プリンスだけど、ただの王...
  • 輝きの中に宿る野望ー足利義満と北山文化

      輝きの中に宿る野望──足利義満と北山文化 1. 将軍という舞台装置──足利義満の美と権力 14世紀末、南北朝の動乱を収束させた男──足利義満。彼は室町幕府第三代将軍として、武家政権の安定化を図ると同時に、朝廷との関係を巧みに操りながら、前代未聞の権力構造を築き上げた。将軍でありながら太政...
  • 静けさの中に咲いた美ー足利義政と東山文化

      静けさの中に咲いた美──足利義政と東山文化 1. 将軍にして、芸術家──足利義政という存在 十五世紀後半、日本は応仁の乱という未曾有の内乱の渦中にありました。将軍家の後継争いを発端とし、京都の町は焼け野原と化し、武士たちは利権を巡って争い、民衆は日々の暮らしに苦しんでいました。そのような...
  • 沈黙の声を詠むー柿本人麻呂と、言霊の国の詩人

    沈黙の声を詠む——柿本人麻呂と、言霊の国の詩人 奈良時代、まだ「和歌」が形式として確立される以前、言葉は祈りであり、風景は神の気配を宿していました。その時代に、言葉の力=言霊(ことだま)を信じ、自然と人の営みを壮麗に詠んだ歌人がいました。それが、柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)です。 彼...
  • 山部赤人と、風景に宿るこころー万葉の詩人が見た世界

    山部赤人と、風景に宿るこころ——万葉の詩人が見た世界 奈良時代、天皇の行幸に随行しながら、風景の奥にある「こころ」を詠んだ歌人がいました。その名は、山部赤人(やまべのあかひと)。柿本人麻呂と並び称される「歌聖」として、後世の和歌文化に深い影響を与えた人物です。 「田子の浦にうち出でて見れば…...
  • 借景という思想ー円通寺から眺める『無』と『永遠』

    借景という考え方──円通寺から眺める「無」と「永遠」 京都・洛北。争い騒ぎから一歩離れた幡枝の地に、ひっそりと佇む円通寺。ここには、ただ美しいだけではない、考えとしての庭がある。 比叡山を借景に取り入れた枯山水庭園──それは、江戸初期以降の水尾上皇が自らの美意識と哲学を託した空間。庭の奥に稜...
  • 書道と文字の魂

    書道と文字の魂 — 静けさの中に宿る、かたちを超えた響き 墨の香りが立ちのぼるとき、筆先に宿るのは技術ではなく、祈りのようなものかもしれません。書道とは、ただ美しく文字を書くことではなく、言葉の奥にある「魂」をかたちにする行為。WABISUKEが大切にしているのは、その静かな衝動です。 文字...
  • 華道と間の思想ー沈黙の美をいける

      華道と「間」の思想──沈黙の美をいける 華道とは、単に花を美しくいける技術ではありません。それは、自然と人との関係性を見つめ直す、深い哲学でもあります。その根底にあるのが、日本文化に特有の「間(ま)」の思想です。 「間」とは、単なる空白や隙間ではなく、音と音のあいだ、言葉と沈黙のあいだ、...
  • 和菓子と歳時記: 季節をたべる、ちいさな魔法

    和菓子と歳時記:季節をたべる、小さな魔法 春は、ふわりと舞う桜の花びら。夏は、すいかの種を数えながら、風鈴の音に耳をすませて。秋は、金木犀の香りに包まれて、ほっこりお月見。冬は、こたつの中で、雪のように白いお餅をほおばる。 そんな季節の移ろいを、そっと包み込んでくれるのが「和菓子」です。 ...
  • 清水寺、ひとしずくの記憶

    清水寺、ひとしずくの記憶 朝霧がまだ坂道に残る頃、私は清水坂をひとり歩いていた。石畳の隙間から覗く苔が、まるで時の記憶を語るように静かに揺れている。 仁王門をくぐると、空気が変わった。人の声は遠く、風の音だけが思い出に残る。三重塔が朝日に染まり、朱が金に変わる瞬間、私は気にせず、ただその美...