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by kataokatetsuya
WABISUKEと和歌──布に宿る、静けさの詩
「わびすけ」とは、侘びの助け。侘びとは、欠けたものの中に宿る美。助けとは、手を差し伸べること。WABISUKEは、そんな侘びの精神を、現代の布製品にそっと織り込むブランドです。
そして和歌は、千年の時を超えて、心の襞を詠み続けてきた言葉のか...
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by kataokatetsuya
美と無常の庭へ──随心院と小野小町の詩情を訪ねて
京都・山科の静かな里に佇む随心院。ここは、平安の歌人小野小町が晩年を過ごして伝えられる場所。 その空気には、色褪せた花の香りと、言葉にならない想いが漂っている。
随心院とは
随心院は、真言宗善通寺派の大本山。創建は正暦2年(991年)、仁...
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by kataokatetsuya
WABISUKEと枯山水 — 余白に宿る語り
静けさは、語る。語らないことで、語る。
WABISUKEのものづくりは、枯山水の庭に似ています。枯山水とは、水を使わずに石や砂だけで山や川、海などの自然風景を象徴的に表現する日本庭園の様式です。
そこにあるのは、意図と余白。そして、見る人の心に...
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by kataokatetsuya
「守るものの美学」— 狛犬柄トートの物語
神社の境内に静かに佇む一対の獣。口を開いた阿形(あぎょう)と、口を閉じた吽形(うんぎょう)。その姿は、千年を超えて日本人の心を守り続けてきた「狛犬(こまいぬ)」です。
WABISUKEがこのトートに選んだのは、そんな狛犬の意匠。黒と白のコントラスト...
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by kataokatetsuya
侘びと数寄のちがい——不足の美と、遊びの美をめぐって
「足りないことが、美しいと思えるようになったとき、世界は静かに変わる。」
WABISUKEという名前には、ふたつの美意識が宿っています。ひとつは「侘び(わび)」——不足や寂しさを受け入れ、そこに美を見出す心。もうひとつは「数寄(すき)」—...
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by kataokatetsuya
WABISUKEと万葉集──千鳥が歩く、千年の詩
「わびすけ」という名前に込められた美意識は、静けさの中にある情熱。そして、万葉集──1300年前の人々が詠んだ歌は、まさにその情熱の源泉です。自然と心に響き合う言葉たちが、今もなお、若い感性に深く届きます。
淡海の夕波千鳥 汝が鳴けば心もし...
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by kataokatetsuya
「侘丹(わびに)」──朱赤に宿る祈りと美
伏見稲荷の鳥居をくぐるとき、私たちはただ歩いているのではない。朱赤の連なりの中を通ることで、祈りのトンネルをくぐっているのだ。
この朱赤──一般に「赤」と呼ばれることが多いが、実際には赤に黄味を帯びた、オレンジに近い色である。それは「朱色」や「丹色...
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by kataokatetsuya
WABISUKEと禅語──静けさの中に響く、未来への言葉
「WABISUKE」という名には、侘びの美学と助けの精神が宿っています。それは、時代の喧騒を超えて、静かに佇む茶室のようなブランド。そして、禅語とは、そんな静寂の中に生まれた、心を照らす言葉たち。
禅語とは何か──言葉の中の無音
禅...
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by kataokatetsuya
歌舞伎って、実はめちゃくちゃエモい。
歌舞伎って聞くと、「難しそう」「古そう」「自分には関係ない」って思うかもしれない。でも、映画『国宝』を観た人たちは口を揃えてこう言うんです。
「泣いた。こんなに人間くさい世界だったなんて。」
歌舞伎は、江戸時代から続く日本の演劇。だけどその本質は、今も...
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by kataokatetsuya
禅と構造 — WABISUKEの設計思想
WABISUKEは、「禅」と「構造」のあいだに立っています。沈黙を尊び、疑問を抱き、形にならないものを、形にする。は、ただ美しいものを作るためにはなく、美が続く仕組みを編むこと。
禅が教えるのは、「無」の力。何も足らず、何も引かず、ただそこにあること...
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by kataokatetsuya
いろは歌──無常と音の宇宙
1. 仏教的背景:色は匂へど、散りぬるを
「いろはにほへと」は、涅槃経の教え「諸行無常、是生滅法、生滅滅已、寂滅為楽」から着想を得たとされます 。冒頭の「色は匂へど 散りぬるを」は、花の美しさがやがて散るように、すべての現象は移ろいゆくという無常の真理を詠んでい...
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by kataokatetsuya
「福を招く顔:福助柄に宿る祈りと物語」
商売繁盛、千客万来——そんな願いを、ひとつの顔に託したのが「福助柄」です。WABISUKEのアイテムに描かれたこの愛らしい顔は、ただのキャラクターではありません。江戸の空気を吸い、時代を超えて人々の願いを運んできた、縁起の象徴です。
福助とは、江戸時代...
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