2月10日 色暦 息春 (そくしゅん)
息春(そくしゅん) – Sokushun

「春が息をするとき、空気はやさしくほどける。」
2月10日の、色暦
「息春」は、冬の終わりと春のはじまりが、
同じ空気の中で静かに呼吸を交わすような、淡い白桃の色。
それは、風の音もなく、香の気配もなく、
ただ空間がふわりとほどける瞬間を映す色です。
朝の光が、障子越しにやさしく広がるとき、
その空気には、まだ冷たさが残っている。
けれど、奥のほうで確かに“春の息づかい”が聞こえる。
それは、季節が深呼吸をするような、静かな動き。
梅の蕾が、光に向かってわずかに開こうとする気配。
器の中の香が、空間に溶けていく時間。
そのすべてが、春の呼吸の一部なのかもしれません。
この色は、
「季節の深呼吸」や「空気のほどけ」。
春が息をするとき、
空間はやさしく、静かに変わっていく。
暮らしの中の息春
• 障子越しに広がる、白桃色の朝の光
• 白磁の器から立ちのぼる香が、空間に溶ける瞬間
• 咲く前の花が、光に向かって呼吸をはじめる気配
息春は、WABISUKEが大切にする
**「素材の呼吸」や「空間のやわらぎ」**と響き合う色。
見えないものが、静かに息づいているという、
やさしい季節の詩です。
---
備考と語源
「息春(そくしゅん)」は詩的造語であり、伝統色ではありません。
「息」と「春」が重なり合う語感から生まれた、
季節の境目で感じる“空気の深呼吸”を映す色です。
・類似する色には「白桃」「薄紅」「桜色」などがありますが、
「息春」はより“呼吸の気配”や“空間のほどけ”に焦点を当てた色です。
「春が息をするとき、空気はやさしくほどける。」