2月9日 色暦 兆霞 (ちょうか)

兆霞(ちょうか) – Chōka

「霞が兆すとき、季節は気配の輪郭を描きはじめる。」

2月9日の、色暦

「兆霞」は、まだ遠くにある春が、
空気の奥でぼんやりと輪郭を描きはじめるような、淡い灰桜の色。
それは、霧でもなく、光でもなく、
“予感”として立ちのぼる霞のような気配。

冬の空気はまだ冷たいけれど、
その中に、確かに“何かが始まる”という静かな兆しがある。
それは、風の向きでも、温度でもなく、
空間の粒子がわずかに揺れることで感じられるもの。

梅の蕾が、昨日よりもほんの少し色づいて見えるのは、
光の質が変わったからかもしれません。
その変化は、目には見えないけれど、
空気の奥で、季節が輪郭を描きはじめている。

この色は、
「気配の輪郭」や「予感の霞」。
季節が動き出すとき、
それはいつも、静かに、遠くから始まる。

暮らしの中の兆霞

• 朝の窓辺に差し込む光が、ほんのり桜色を含む瞬間
• 白磁の器に映る、霞のような光の揺らぎ
• 咲く前の花が、空気の中で存在感を帯びはじめる気配


兆霞は、WABISUKEが大切にする
**「素材の予感」や「空間の輪郭」**と響き合う色。
見えないものが、かすかに形を持ちはじめるという、
やさしい季節の詩です。

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備考と語源

「兆霞(ちょうか)」は詩的造語であり、伝統色ではありません。
「兆し」と「霞」が重なり合う語感から生まれた、
季節の予感が空間にぼんやりと立ちのぼる瞬間を映す色です。

・類似する色には「灰桜」「薄紅」「霞色」などがありますが、
「兆霞」はより“予感の輪郭”や“気配の揺らぎ”に焦点を当てた色です。

「霞が兆すとき、季節は気配の輪郭を描きはじめる。」