STORIES

  • 『豊臣秀吉と、茶の湯』 黄金の茶室と北野大茶湯が語る、演出の美学

      第二部:「豊臣秀吉と、茶の湯」——黄金の茶室と北野大茶湯が語る、演出の美学 序:茶の湯は、天下人の舞台である 茶の湯は、静寂の中に美を見出すもの——そう語られることが多い。だが、豊臣秀吉にとっての茶の湯は、静寂の中に「天下人の声」を響かせる舞台だった。 信長が茶の湯を「秩序の再構築」と...
  • 『織田信長と、茶の湯』 名物と空間が語る、武威の美学

      第一部:「織田信長と、茶の湯」——名物と空間が語る、武威の美学 序:茶の湯は、戦の余白か、戦そのものか 戦国の世にあって、茶の湯は単なる趣味ではなかった。それは、武将たちが「美」を通じて権威を語るための舞台であり、時に刀よりも鋭く、時に城よりも重い意味を持った。 織田信長——その名を聞...
  • 11月11日 色暦 白練 (しろねり)

    11月11日の、色暦 白練(しろねり) 「白は、無ではない。すべてを包む色。」 白練(しろねり)は、絹のような滑らかさを持つ白。真っ白ではなく、ほんのりと温もりを含んだ柔らかな白です。練り絹の質感を思わせるこの色は、古来より晴れ着や装束に使われてきました。 11月11日は「ポッキーの日」と...
  • ゾウが運ぶ、記憶と遊び心  WABISUKEの『ゾウ柄お財布バッグ(ミニ)』と文化の旅

      ゾウが運ぶ、記憶と遊び心──WABISUKEの「ゾウ柄お財布バッグ(ミニ)」と文化の旅 ある日、バッグの取っ手にちょこんと揺れる小さながま口。ゾウ柄のテキスタイルが愛らしく、どこか懐かしい。WABISUKEの「ゾウ柄お財布バッグ(ミニ)」は、ただの小物入れではありません。鍵、小銭、リップ...
  • 縞の記憶、がま口に宿る   WABISUKEのシマウマ柄ポーチと江戸からの旅

      縞の記憶、がま口に宿る──WABISUKEのシマウマ柄ポーチと江戸からの旅 ある日、掌に収まる小さながま口を開いたとき、そこから吹き抜けたのは、遠いアフリカの風だった。橙色の布地に白と黒の縞をまとったシマウマたちが、まるで夕暮れの草原を駆けるように、静かに、しかし確かに躍動している。 W...
  • 11月10日 色暦 錆浅葱 (さびあさぎ)

     11月10日の、色暦 錆浅葱(さびあさぎ) 「時を纏う、美しさがある。」 錆浅葱(さびあさぎ)は、浅葱色に錆が差したような、くすんだ青緑。新しさよりも、時を経たものの深みを感じさせる色です。古布や古裂、使い込まれた藍染の衣に宿るような、静かな存在感。 この色には、記憶が染み込んでいます。...
  • バカボンのパパに学ぶ、昭和のユーモアと寛容

    昭和の暮らしと心を映すアニメ:バカボンのパパに学ぶ、昭和のユーモアと寛容 「これでいいのだ」──この一言に、昭和のユーモアと寛容のすべてが詰まっています。『天才バカボン』の主人公であるバカボンのパパは、常識を超えた言動で周囲を巻き込みながらも、どこか憎めない存在として、昭和の人々の心に深...
  • 11月9日 色暦 紅樺色 (べにかばいろ)

    11月9日の、色暦 紅樺色(べにかばいろ) 「木肌に宿る、命の記憶。」 紅樺色(べにかばいろ)は、樺の木が紅葉するような、深みのある赤褐色。紅葉の燃えるような華やかさとは違い、幹や枝に残る静かな温もりを感じさせる色です。 この色には、木の記憶が宿っています。葉が落ちた後も、樹皮に残る紅の気...
  • 昭和の暮らしと心を映すアニメ 『ゲゲゲの鬼太郎』と妖怪文化の記憶

      昭和の暮らしと心を映すアニメ:『ゲゲゲの鬼太郎』と妖怪文化の記憶 夜の路地裏、誰もいないはずの畳の部屋に、ふと感じる気配。昭和という時代には、「見えないもの」と共に暮らす感覚が、日常の中に自然に息づいていた。『ゲゲゲの鬼太郎』は、そんな感覚をアニメという形で可視化し、文化として残した作品...
  • 『文化は五感で語れるか?』

      :文化は五感で語れるか?—日本と世界の“当たり前”をめぐる旅— 1. はじめに:違いは驚きではなく、発見 旅をすると、五感がざわめく。音が違う。匂いが違う。人との距離が違う。そして、自分の「当たり前」が揺らぐ。 それは不快ではなく、むしろ発見に近い。文化とは、五感で感じるものなのかも...
  • 11月8日 色暦 鉛色 (なまりいろ)

    11月8日の、色暦 鉛色(なまりいろ) 「空が重たくなると、心は静かになる。」 今日の空は、鉛色。曇天の広がる空は、まるで季節の深呼吸のように、静かに、重たく、そして穏やかに降りてくる。 鉛色(なまりいろ)は、金属の鉛に由来する、灰色に少し青みを帯びた鈍い色。光を吸い込むような質感があり、...
  • 季節の色を、誰かに渡すということ

    季節の色を、誰かに渡すということ — 色に宿る気配と、贈りものの余白 — 季節には、色がある。春の霞色、夏の青藍、秋の朽葉、雪白。それらは、ただの視覚情報ではなく、冬の記憶や気配、感情のかけらを運ぶもの。 そしてその色を、誰かに渡すということは、自分の感じた季節の一部を、そっと手渡すことで...