-
由 kataokatetsuya
「土と暮らしの詩──濱田庄司と民藝の器」
益子の土に触れながら、濱田庄司は静かに語りかけるような器を作り続けました。それは、名を競う芸術ではなく、使う人の手に馴染む「用の美」。柳宗悦の思想に深く共鳴し、民藝運動の実践者として生きた庄司の器には、暮らしの温度が宿っています。
■ 生い立ち...
-
由 kataokatetsuya
今日の季語:秋の声(あきのこえ)
耳を澄ませば、季節が話しかけてくる。
夜の帳が降りる頃、遠くから聞こえる虫の音が、静かに心を揺らす。
風が木々を撫でる音、落ち葉が地面に触れる音、それらすべてが「秋の声」。
言葉ではないけれど、確かに伝わってくるものがある。それは、季節の深まりと、誰かの記...
-
由 kataokatetsuya
色暦|10月10日の色:紅樺(べにかば)
焼きりんごのような赤茶が、静かに空気を染める。誰にも見られず、ひと枝だけ色づいた紅樺。
この色は、秋の深まりとともに現れる静かな決意の象徴。華やかさではなく、内に秘めた強さを感じさせる色です。
紅は情熱、樺は白樺のような静けさ。ふたつが重なるとき...
-
由 kataokatetsuya
板に祈る ― 棟方志功と“魂のかたち”
墨一色の世界に、なぜこれほどの熱が宿るのか。
棟方志功(むなかた しこう)の板画に触れるたび、私は「彫る」という行為が、祈りに近いものだと感じます。彼の作品には、言葉を超えた力が宿っており、見る者の心を深く揺さぶります。
棟方は、1903年、青森県...
-
由 kataokatetsuya
今日の季語:鰯雲(いわしぐも)
空に浮かぶ、ささやかな約束。
鰯雲が空を埋める朝、風はまだ眠っていて、遠くの山だけが、静かに季節を進めている。
この雲は、秋の空の手紙。誰かに届くわけでもないけれど、見上げた人の心に、そっと何かを残していく。
今日の空は、昨日よりも少しだけ透明で、明日より...
-
由 kataokatetsuya
言葉の暦 — 季節を綴る、ことばの小径
ひとつの季語に、ひとつの詩。ひとつの言葉に、ひとつの記憶。
「色暦」が色で季節を描くなら、「言葉の暦」はことばで季節を紡ぎます。
たとえば、秋の空に浮かぶ「鰯雲」。その響きだけで、空の高さや風の匂い、遠くの山の静けさまで思い浮かぶような気がしませんか...
-
由 kataokatetsuya
色暦|10月9日
今日の色:黄丹(おうに)
黄丹は、古代の衣に使われた格式ある色。赤みを帯びた橙色で、太陽の残照のような温かさを持っています。平安の貴族が身につけた黄丹は、位と光を象徴する色でもありました。
色の物語
夕暮れの空に、最後まで残る光。誰かの背中をそっと照らすような、静かな勇...
-
由 kataokatetsuya
静かに芽吹く伝統 ― 余白から生まれるWABISUKEの革新哲学
日本の伝統は、決して声高に語られるものではありません。それは、季節の移ろいのように静かで、川の流れのようにゆるやかで、気づけば形を変えている。人々の暮らしの中で自然に受け継がれ、時代の感性に寄り添いながら、そっと姿を変えていく...
-
由 kataokatetsuya
無名の美を紡いだ人々──柳宗悦と民藝の仲間たち
日々の暮らしの中には、声を上げることもなく、ただそこに在るだけで心を満たす美があります。名もなき職人の手によって生まれ、使われることで育ち、やがて誰かの記憶の奥にそっと灯り続ける美。華やかな舞台に立つことはなくとも、確かに人の暮らしを支え、心を...
-
由 kataokatetsuya
今日の色:照柿(てりがき)
てりがきは、熟した柿が陽に照らされて輝くような、艶やかな赤橙。秋の実りの中でも、特に「光を帯びた果実」のような存在感を持つ色です。
色の物語
この色は、夕暮れの縁側で食べる甘い柿の記憶。祖母の手の温もり、風に揺れる暖簾、遠くで鳴る虫の声――そんな静かな時間の中に...
-
由 kataokatetsuya
色暦とは?—色で綴る、季節と心の物語
はじめに:暦に、色を添えるということ
暦とは、時間の流れを記すもの。色とは、感情や風景、記憶を映すもの。「色暦(いろごよみ)」は、その二つが静かに重なり合う場所です。
それは、季節の移ろいを色で感じ、心の揺らぎを色で記す、詩的な時間の記録。日本の伝統色...
-
由 kataokatetsuya
恋する色図鑑
— 色に恋する、心に触れる —
恋は、言葉よりも早く、色で始まることがある。ふと目にした色に、胸が高鳴る。懐かしい人を思い出した。まだ知らない人を夢見る。そんな「恋する色」を、そっと集めてみました。
紅梅色(こうばいいろ)
— はじまりの予感 —
春の風に乗って到着、まだ...
使用向左/向右箭頭操作播放投影片。如使用行動裝置,請向左/向右滑動