2月8日 色暦 余照 (よしょう)
余照(よしょう) – Yoshō

「記憶が光に変わるとき、空間は静かに染まる。」
2月8日の、色暦
「余照」は、過ぎ去った時間の光が、
空間の片隅にそっと残っているような、淡い灰桃の色。
それは、夕暮れでも朝焼けでもない、
“記憶の光”が静かに漂う瞬間を映す色です。
冬の終わりに差し込む光は、
どこか懐かしく、どこか遠く、
けれど確かに今ここにある。
障子に映る光の輪郭が、少しだけぼやけて見えるのは、
空気の粒子が、記憶を運んでいるからかもしれません。
その光は、過去の感情をやさしく包み、
今の空間に静かに染み込んでいく。
この色は、
「記憶の余韻」や「感情の残光」。
季節の終わりと始まりが重なるとき、
光は、時間のかたちを映す。
暮らしの中の余照
• 障子越しに差し込む、夕方のような朝の光
• 白磁の器に残る、香の余韻と光の反射
• 過去の記憶が、空間の色にそっと混ざる瞬間
余照は、WABISUKEが大切にする
**「素材の記憶」や「空間の感情」**と響き合う色。
見えないものが、静かに残っているという、
やさしい季節の詩です。
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備考と語源
「余照(よしょう)」は詩的造語であり、伝統色ではありません。
「余韻として残る光」や「感情の残光」を意味する語感から生まれた、
記憶が空間に染み込む瞬間を映す色です。
・類似する色には「灰桃」「薄紅」「白梅色」などがありますが、
「余照」はより“記憶の光”や“感情の余韻”に焦点を当てた色です。
「記憶が光に変わるとき、空間は静かに染まる。」