12月17日 色暦 紫影 (しえい)

12月17日の、色暦
紫影(しえい) – Shiei
「光のあとに、影が咲く。」
「紫影」は、夕暮れの空や雪の地面に落ちる、淡く紫がかった影の色。
紫と灰色が混ざり合い、静けさと余韻を宿す冬の色です。
冬の午後、陽が傾きはじめると、
木々の影が長く伸び、空は紫に染まっていく。
その一瞬の色をとらえたのが「紫影」です。
暮らしの中の紫影
• 雪の上に落ちる、夕暮れの影
• 薄曇りの空に浮かぶ、紫がかった雲
• 冬の障子越しに映る、淡い影の色
紫影は、**「光の記憶」や「静かな感情」**を映す色。
WABISUKEが大切にする「余白」や「気配の美学」に通じる、詩的な冬の色です。
備考と語源
• 「紫影」は伝統色ではなく、詩的造語です。
紫は高貴さや神秘性を、影は静けさや余韻を象徴します。
• 類似する色には「藤鼠」「滅紫」「薄葡萄」などがありますが、
「紫影」はより影の質感と時間の気配を重視した色です。