12月23日 色暦 影白 (かげしろ)

12月23日の、色暦
影白(かげしろ) – Kageshiro
「影が白にとけるとき、静けさは輪郭を失う。」
「影白」は、冬の光に溶ける影のような、淡く澄んだ白色。
純白ではなく、影の気配を含んだ白。
障子越しの光、雪に落ちる影、曇天の空に浮かぶ白の層——
それは、静けさが輪郭を失う瞬間の色です。
この色は、「見えないものの存在感」。
冬の終わりに向かう静かな時間に、
ふと立ち止まるような、余白の記憶を映します。
暮らしの中の影白
• 障子に映る影と光の境界
• 雪の上に落ちる淡い影
• 曇り空に浮かぶ白い雲の層
影白は、**「静けさの輪郭」や「気配の余白」**を映す色。
WABISUKEが大切にする「見えないものの美しさ」に通じる、冬の白の詩です。
備考と語源
• 「影白」は詩的造語であり、伝統色ではありません。
「白」と「影」という対照的な要素を重ねることで、静けさと存在感のあわいを表現しています。
• 類似する色には「白鼠」「雪白」「生成り」などがありますが、
「影白」はより光と影の境界線に焦点を当てた色です。