STORIES

  • 記憶を包む器  WABISUKEのショッパーとその物語

    記憶を包む器 - WABISUKEのショッパーとその物語 橙色の紙に、黒で描かれた侘助椿の意匠。それは、WABISUKEのロゴマークであり、ブランドの名に込められた精神性を象徴する図案です。静けさの中に芯のある美しさを宿すこの椿は、WABISUKEの哲学そのものを映し出しています。 このシ...
  • 色暦  10月20日の色 紅掛空色 (べにかけそらいろ)

     色暦|10月20日の色:紅掛空色(べに立ちそらいろ) 空に紅を差したような、夕暮れの色。紅掛空色は、青空にほんのり紅が混ざる瞬間──昼と夜の境目にだけ見える、儚い美しさを映した色です。 この色には、過ぎゆく時間の優しさと、明日へ続く残り韻が宿っています。 今日という日が、空を見上げる静か...
  • 色名の詩学  鼠色に百の、物語を込めて

    色名の詩学──鼠色に百の物語を込めて WABISUKE編集部|色彩と記憶をめぐる連載 第3章 「地味こそ、粋の極み」──江戸の町人たちは、禁色の規制を超えて、鼠色という“地味”の中に、百の詩情を織り込んだ。それは、色彩を言葉で遊ぶ文化であり、日常に潜む美を見つける眼差しだった。  四十八茶...
  • 禁色と庶民の逆転美学

    禁色と庶民の逆転美学 WABISUKE編集部|色彩と秩序を巡る連載 第2章 「定められた色ほど、美しく見えるのはなぜだろう」江戸の町人たちは、憲法の規制を逆手に取り、色彩の遊び心を磨き上げた。 禁止色とは何か──色に宿る忘れの記号 禁止色とは、特定の当然以外の者が使用を禁じられた色のこと。...
  • 色暦 10月19日の色  洒落柿 (しゃれがき)

    色暦|10月19日の色:洒落柿(しゃれがき) 柿色に、ほんの少しの粋を添えて──洒落柿は、秋の装いに似合う、遊び心のある柿色です。 熟れすぎず、渋すぎず。この色には、季節を楽しむ余裕と、さりげない美意識が宿っています。 江戸の町人文化にも通じるような、粋な色名。今日という日が、装いに心を添...
  • 藤井風とWABISUKE “風"が運ぶ、詩と色の共鳴

      藤井風とWABISUKE──“風”が運ぶ、詩と色の共鳴 はじめに:藤井風という存在 岡山県出身のシンガーソングライター、藤井風。彼の音楽は、ジャンルを超えた融合と、言葉の余白に宿る情緒で多くの人々を魅了しています。R&B、ソウル、ポップスを自在に行き来しながら、日本語と英語を...
  • 分け入っても分け入っても、山頭火のことば

      分け入っても分け入っても、山頭火のことば ひとり歩く、ことばの旅人 種田山頭火(たねだ・さんとうか)は、五七五の定型にとらわれない「自由律俳句」の旗手です。「どうしようもないわたしが歩いている」この一句に、彼の人生と詩のすべてが宿っているように感じます。 山頭火は、明治15年、山口県...
  • 今日の気分は何色? 〜伝統色でめぐる、わたしのこころ〜

    今日の気分は何色ですか? 〜伝統色でめぐる、わたしのこころ〜 こんにちは、WABISUKEです。朝の空気を吸い込んだとき、「今日のわたし、何色かな?」って思ったこと、ありますか? 気分って、目に見えないけど、色にするとちょっとだけ分かりやすくなる気がします。 それが、日本の伝統色だったら…...