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by kataokatetsuya
帆布に宿る風の記憶──工楽松右衛門という名の航海
1|風を孕む布との出会い
布には、記憶が宿る。それは単なる素材ではなく、時間を包み、風景を刻み、人の営みを静かに抱きしめる器だ。WABISUKEが帆布という素材にこだわる理由も、そこにある。使い込むほどに柔らかくなり、色が褪せ、角が丸くなる...
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by kataokatetsuya
布布の記憶:季節と祈りを纏う、日本の布文化の系譜
序章:布布という言葉が生まれた日
布布(ふふ)——それは、まだ誰も知らない言葉。
祖母の着物に触れたとき、風呂敷を広げたとき、産着に包まれたとき。布は、ただの素材ではなく、記憶を包む器だった。
WABISUKEが紡ぐ「布布」という言葉は、布...
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by kataokatetsuya
縮緬と日本人──布に宿る記憶と、暮らしの美学
第一章:縮緬とは何か──布の表情に宿る技術と感性
縮緬(ちりめん)──その言葉を耳にしたとき、何を思い浮かべるだろうか。着物の柔らかな風合い、和雑貨の繊細な手触り、あるいは祖母のタンスに眠る古布の記憶かもしれない。
縮緬とは、強く撚った緯...
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