STORIES
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静けさの中に咲いた美ー足利義政と東山文化
静けさの中に咲いた美──足利義政と東山文化 1. 将軍にして、芸術家──足利義政という存在 十五世紀後半、日本は応仁の乱という未曾有の内乱の渦中にありました。将軍家の後継争いを発端とし、京都の町は焼け野原と化し、武士たちは利権を巡って争い、民衆は日々の暮らしに苦しんでいました。そのような... -
銀閣寺にて、ひかりと影のあいだに
銀閣寺にて、ひかりと影のあいだに 秋の気配が、京都の空にそっと滲みはじめる頃。私たち、銀閣寺の庭に立ちました。 苔むした石畳を踏みしめるたび、時の粒子が足元でほどけていくような感覚。この場所には、語られぬ言葉が満ちている。 それは、室町の静寂。 足利義政の孤独。 そして、わび・さびという美...