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by kataokatetsuya
呼ばれて飛び出て──がま口と魔王の物語昭和アニメと和小物が語る、懐かしさと魔法のかたち
【1. 魔法の壺とがま口──「開く」ことで現れるもの】
1969年に放送が始まったアニメ『ハクション大魔王』。くしゃみをすると壺から魔王が飛び出すという、子ども心をくすぐる設定は、今も多くの人の記憶...
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by kataokatetsuya
🟩市松模様に込められた願い―炭治郎の羽織が語る「途切れぬ想い」
■ はじめに:模様が語る物語
『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎が身にまとう羽織。その緑と黒の格子柄は、ただのデザインではありません。これは「市松模様(いちまつもよう)」と呼ばれる、日本の伝統文様。整然と並ぶ正方形の繰り返しは...
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by kataokatetsuya
「非水の眼、時代を染める」—杉浦非水とモダンデザインの詩学
銀座の街角に、ふと目を留めたポスターがある。曲線がやわらかく、色彩は控えめながらも凛としていて、どこか懐かしい。そこに宿るのは、杉浦非水の美意識だ。
明治9年、愛媛県松山に生まれた非水は、東京美術学校で日本画を学びながら、西洋美術...
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by kataokatetsuya
「色に宿る言葉、言葉に染まる命」—志村ふくみの世界
秋の霞が庭先に漂う頃、志村ふくみさんの織物に触れると、季節の気配が糸の奥から立ち上がってくるような錯覚に満ちている。 桜の花びらで染めた糸は、一時花の色独特ではない。 それは、花が咲く前の静けさ、散った後の余韻、そして人の記憶に残る「桜」...
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by kataokatetsuya
草間彌生と「無限の点」:孤独と愛のあいだに咲くもの
私は消えたい。でも、世界を愛したい。
草間彌生の作品は、そんな矛盾を抱きしめるように、無数の水玉で私たちを包み込む。それは、自己の消失と、宇宙との一体化を願う祈り。彼女の水玉は、ただの模様ではない。それは、幻視の記憶であり、孤独の儀式で...
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by kataokatetsuya
YOASOBIと「朧月夜」:物語と余白のあいだで
「夜に駆ける」その疾走感の裏にあるのは、静かな痛み。YOASOBIの音楽は、ただのポップじゃない。それは、物語の余白を音にしたもの。
たとえば、月が雲に隠れて、ぼんやりと光る夜。その「朧月夜」のように、はっきりとは見えないけれど、確かにそ...
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by kataokatetsuya
あいみょんと「木漏れ日」:日常に潜む侘び寂び
「生きていたんだよな」その一言に、どれだけの人が救われたんだろう。あいみょんの歌は、派手じゃない。だけど、心に残る。それはまるで、木漏れ日のような存在。強くはないけれど、確かにそこにある光。気づけば、そっと心を照らしている。
侘び寂びって、静...
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by kataokatetsuya
けみおと侘助椿:ポップと静けさのあいだで
「ウチらみんなで生き延びてこ!」
この言葉を初めて聞いたとき、ただのテンションの高い掛け声かと思った人もいるかもしれません。でも、よくよく耳を澄ませてみると、そこには深い共感と、時代を生き抜くための祈りのような響きがあることに気づきます。けみお...
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by kataokatetsuya
花見小路通り——時代を舞う石畳の舞台
京都・祇園の中心を広く貫く「花見小路通り」。三条通から建仁寺まで約1km、石畳の道の視野に京町家が並び、夕暮れには舞妓が歩く姿が見られることも——まるで時代が舞っているかのような通りです。
二つの顔を持つ通り
四条通を境に、花見小路通りはほぼ二つの世界...
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by kataokatetsuya
祇園新橋を歩く——石畳に響く、時のしらべ
京都・東山の静かな午後。白川のせせらぎに耳を澄ませながら、私は祇園新橋の石畳をそっと踏みしめる。 ここは、昭和51年に選定された「祇園新橋伝統的建造物群保存地区」——江戸末期から明治初期にかけて建てられた町家が連なる、京都らしい風情の残る場所です。...
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by kataokatetsuya
ドラえもんと季節の道具たち──藤子・F・不二雄と「色とことば」の魔法
1. 季節を持ち歩く?──「季節カンづめつめあわせ」
春・夏・秋・冬の缶詰青空と、まわりの空気がその季節に変わる!
半ばの声が聞こえたり、木枯れが吹いたり──まるで季節語が飛び出す道具。
この「季節カンヅメ」は、...
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by kataokatetsuya
星野源という“光の粒子”──言葉と色彩が奏でる詩的共鳴
1. 言葉は、音楽よりも自由だった
星野源は、音楽家であり、俳優であり、そして文筆家でもある。彼の表現は、音楽という枠にとどまらず、言葉そのものの可能性を広げている。彼の語る言葉は、旋律に乗るだけでなく、日常の隙間にそっと入...
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