12月4日 色暦  冬霞 (ふゆがすみ)


 12月4日の、色暦

冬霞(ふゆがすみ) – Fuyugasumi

「境目をなくす、やわらかな白。」

「冬霞(ふゆがすみ)」は、冬の朝に立ちのぼる霞のような、淡くやわらかな白灰色。
遠くの山々がぼんやりと溶けていくような、輪郭のない風景。
冷たい空気の中に、ほんのりと温もりを含んだ、静かな包容の色です。


暮らしの中の冬霞

• 霜が降りた田畑に立ちのぼる朝のもや
• 白い息が空に溶ける瞬間
• 窓越しに見る、遠くの山の影


冬霞は、**「見えないものを感じる力」**を映す色。
WABISUKEが大切にする「余白」や「気配の美」に通じる、やわらかな詩情を持っています。


 参考文献

• 『日本の伝統色』 紫紅社
• 『霞と霧の文化誌』 色彩文化研究会
• 『冬の風景と感性』 暮らしと詩の研究室