STORIES

  • 11月7日 色暦 霜色 (しもいろ)

     11月7日の、色暦 霜色(しもいろ) 「静けさが、白く降りてくる。」 朝、庭の草木にうっすらと霜が降りているのを見つけたとき、季節がそっと衣替えを始めたことに気づく。今日の色は「霜色(しもいろ)」――白に近い淡い灰青色。冷たさの中に、静けさと透明感が宿る色。 霜色は、冬の入口に立つ色。ま...
  • 11月6日 色暦 薄柿 (うすがき)

    11月6日の、色暦 薄柿(うすがき) 「熟れた果実のように、季節は静かに甘くなる。」 庭先の柿が、陽に透けてやわらかく色づく頃。今日の色は「薄柿(うすがき)」――熟した柿の果肉を思わせる、やさしい橙色。 この色には、秋の終わりに差し込む光のぬくもりがある。強すぎず、淡すぎず、ちょうどよいや...
  • 11月5日 色暦 藍墨茶 (あいすみちゃ)

     11月5日の、色暦 藍墨茶(あいすみちゃ) 「静けさは、色にも香る。」 秋の夜が深まる頃、灯りを落とした部屋に広がる静寂。今日の色は「藍墨茶(あいすみちゃ)」――藍と墨が溶け合ったような、深く渋い茶色。 この色には、夜の読書や筆を走らせる時間の気配がある。墨の香、藍染の布、古い書物の紙の...
  • 11月4日  色暦 黄朽葉色 (きくちば)

     11月4日の、色暦 黄朽葉(きくちば) 「足元に広がる、黄金の記憶。」 銀杏並木が黄金に染まる頃。今日の色は「黄朽葉(きくちば)」――朽ちゆく葉の黄に、秋の終わりと光の余韻が宿る。 黄朽葉は、鮮やかな黄色が少し褪せ、土に還る直前の色。華やかさと儚さが同居する、季節の境目にふさわしい色だ。...
  • 11月3日 色暦 朽葉色(くちばいろ)

     11月3日 色暦 朽葉色(くちばいろ) 「色は、枯れてなお語る。」 文化の日。晴れ渡る空の下、街は祝祭の気配に包まれながらも、足元には静かに朽ちてゆく葉が広がっている。今日の色は「朽葉色」。枯れ葉の茶褐色に、秋の終わりと冬の気配が滲む。 朽葉色は、かつて鮮やかだった紅葉が、命を燃やし尽く...
  • 色暦 11月2日の色  蜜柑茶 (みかんちゃ)

     色暦|11月2日の色:蜜柑茶(みかんちゃ) 蜜柑の果皮に、ほんの少し茶を落としたような色──「蜜柑茶(みかんちゃ)」は、蜜柑色に茶色みを加えた、煉瓦のような温もりを持つ黄赤色です。大正時代に流行した蜜柑色の余韻を受けて、建築や衣服にも広く用いられた懐かしい色でもあります。  色の特徴 ...
  • 色暦 11月1日の色  緋褪色 (ひさめいろ)

     色暦|11月1日の色:緋褪色(ひさめいろ) 鮮やかな緋色が、陽の光を浴びて少し褪せたような色──「緋褪色(ひさめいろ)」は、赤とも橙とも言えない、褪せた温もりを持つ色。かつては高貴な色とはされなかったものの、現代の目には古風さとモダンさが交差する魅力的な色として映ります 。  色の特徴...
  • 色暦 10月31日の色  白練 (しろねり)

     色暦|10月31日の色:白練(しろねり) 白の、最も澄んだ白── 「白練(しろねり)」は、黄みを掛けた生絹(きぎぬ)から、精錬によって黄みを取り込んだ純白の絹の色。  色の特徴 • 音色:しろねり• 色味:光沢のある純白、黄みのない白• カラーコード(参考値):#FCFAF2 • 色言...
  • 色暦 10月30日の色 灰白 (はいじろ)

    色暦|10月30日の色:灰白(はいじろ) 白に、ほんの少し灰を落としたような色──「灰白(はいじろ)」は、純白ではない、わずかに黄みや灰みを帯びた白色。その微妙な濁りが、静けさと余白の美を際立たせます。 色の特徴 • 読み方:はいじろ• 色味:灰みを帯びた白、オフホワイトに近い• カラーコ...
  • 色暦 10月29日の色  木蘭色 (もくらんいろ)

     色暦|10月29日の色:木蘭色(もくらんいろ) 木蘭の花のような、やわらかな黄茶──「木蘭色(もくらんいろ)」は、中国渡来の木蘭(モクレン)の樹皮を染料としたことに由来する、わずかに赤みを帯びた黄褐色。香色や黄橡(きつるばみ)にも近い、品のある薄茶系統の色です。  色の特徴 • 読み方:...
  • 色暦 10月28日の色  薄香 (うすこう)

     色暦|10月28日の色:薄香(うすこう) 香の煙のように、ふわりと漂う淡い黄茶──「薄香(うすこう)」は、香木の丁子(ちょうじ)や木蘭などを煮出して染めた布に、ほのかに残る香りから名づけられた色。平安時代の貴族たちが好んだ、品のある柔らかな色合いです 。  色の特徴 • 読み方:うすこう...
  • 色暦 10月27日の色  鳩羽鼠 (はとばねず)

     色暦|10月27日の色:鳩羽ネズミ(はとばねず) 鳩の羽に宿る、静かな灰紫── 「鳩羽ネズミ(はとばねず)」は、藤色にネズミ色をかけたような、赤みを呈した灰紫色。江戸後期に流行した「○○ネズミ」系のひとつで、知性と沈静の美学を映す色です。 「鳩羽」は山鳩の背羽の色に由来し、『手鑑模様節用...