三種の神器に宿るこころ 鏡.剣.勾玉の物語
三種の神器に宿るこころ — 鏡・剣・勾玉の物語
日本神話には、三つの宝物が登場します。 それは
「鏡」「剣」
「勾玉時代」です。
八咫鏡（やたのかがみ）— 真実を映すもの
鏡は、天照大神が岩戸に隠れたとき、外へ誘うために使われたとされる神器
。
• 象徴するもの：知恵、一歩、自己認識
• 色のイメージ：銀白、朝霧、光の粒
• 詩的な余白：「ものより、映らないものにこそ、真実がある」
草薙剣（くさなぎのつるぎ）— 勇気を断ち切るもの
ヤマタノオロチを退治したササノオが得た剣。
その後、倭姫命が天皇に献上し、一歩の象徴となりました。
• 象徴するもの：力、勇気、守護
• 色のイメージ：鋼の青、雷光、戦いの赤
• 詩的な余白：「切るためではなく、守るために戦える剣」
八尺瓊勾玉（やさかにのまがたま）— 魂を宿すもの
勾玉は、彼女のような形をした不思議な宝物。
翡翠や瑪瑙で作られ、首にかけて「心を守る」と信じてきてくれました。
• 象徴するもの：精神性、調和、命の循環
• 色のイメージ：翡翠の緑、月の白、風の青
• 詩的な余白：「欠けた形にこそ、満ちる力がある」
三つの姿に宿のもの
三種の神器は、それぞれ異なる力を持ちながら、ともに補い合っています。
鏡は「見ること」、剣は「守ること」、勾玉は「感じること」。 それは
いわば、春・夏・秋のように、季節が巡りながら命を育むような関係です。
編集後記：読者への問いかけ
あなたの中にある「鏡」「剣」「勾玉」は、どんな形をしていますか？ それは
、日々の選択の中に、静かに息づいているかもしれません。
次回は、三種の神器の中でも最も詩的な「勾玉」に焦点をあてて、その形に
宿る物語を紐解いてみたいと思います。