京都 雲龍院 四つの窓に映る、心の静けさ

京都・雲龍院|四つの窓に映る、心の静けさ
「静けさって、気にならないことじゃない。心が澄んでいることだと思う。」
京都・泉涌寺の奥に佇む「雲龍院」は、そんな静けさを教えてくれる場所。
真言宗泉涌寺派の別格本山として、写経体験や悟りの窓で知られる、知る人ぞ知る穴場寺院です。
四つ子の窓|椿・灯籠・楓・松が語る、季節の物語
雲龍院の「蓮華の間」には、四つの窓があります。
それぞれの窓から見えるのは、椿・灯籠・楓・松
。
椿は、静かな情熱。
灯籠は、夜を照らす祈り。
楓は、迷いながら色づく心。
松は、揺れるがぬ意志。
この四景は、ただの風景ではなく、心の状態を映す鏡のようなものです。
写経体験|言葉を整える、心の対話
雲龍院では、写経体験ができます。
筆を持ち、墨の香りに包まれながら、一文字ずつ丁寧に書きます。
その時間は、自分の内側と向き合う静かな旅。
書くたびに、心のざわめきが消えていきます。
言葉が整うと、感情も徐々に気がつきました。
初心者でも安心して参加でき、若い女性にも人気の体験です。
龍の襖絵|動くぬものの中に、動きを見る
雲龍院の「龍の襖絵」は、角度によって見る龍が変わって見える不思議な作品。
辰年には特別公開されることもあり、静と動の哲学が込められています。
水琴窟の音|聞こえるのは、心の余白
境内には「水琴窟」があり、耳を澄ませば、地中から澄んだまま響いてきます。 それ
は、音のない静けさに宿る音。
忙しさに追われる日々の中で、ふと驚くきっかけになるかもしれない。