12月13日 色暦 (ふゆつばき)

12月13日の、色暦

冬椿(ふゆつばき) – Fuyutsubaki

「寒空に、凛と咲く。」

「冬椿」は、冬の寒さの中で咲く椿の花の色。
赤や白、淡紅など品種によって異なりますが、共通するのは艶やかで厚みのある花弁と、濃い緑の葉との対比です。

冬椿は、静寂の中に咲く華やかさ。
雪や霜に包まれながらも、凛とした姿で咲き続けるその姿は、
冬の庭に命の気配と品格を添えてくれます。


 暮らしの中の冬椿

• 雪の庭に咲く赤い椿の花
• 落ち椿が描く、冬の地面の詩
• 茶席に添えられる一輪の椿


冬椿は、**「寒さの中の美」や「静かな情熱」**を映す色。
WABISUKEが大切にする「季節の余白」や「素材の物語」に通じる、詩的な冬の花色です。


 備考と語源

• 椿(Camellia japonica)は日本原産の常緑樹で、冬から春にかけて開花します。
• 「冬椿」は品種名ではなく、冬に咲く椿全体を指す詩的表現です。
• 落ち椿は花ごと地面に落ちるため、「潔さ」や「儚さ」の 象徴として和歌にも詠まれてきました。