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by kataokatetsuya
11月25日の色暦
海松色(みるいろ) - Miru-iro
「海の底で、静けさがゆれている。」
色の紹介
海松色(みるいろ)は、深い緑がかった褐色。その名は、海藻の一種「海松(みる)」に由来します。古くは平安時代の装束にも使われ、落ち着きと深みを感じさせる色として親しまれてきました。
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by kataokatetsuya
11月24日の、色暦
芭蕉色(ばしょういろ)
「冬の手前に、南の風が通りすぎる。」
芭蕉色は、芭蕉の若葉のような、やや黄みがかった淡い緑色。その名の通り、芭蕉(バショウ)の葉の色に由来します。芭蕉はバナナに似た植物で、沖縄や九州など温暖な地域に育ち、古くは繊維としても使われてきました。
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11月23日の、色暦
深緋(こきひ)
「働く手に、静かな誇りが灯る。」
深緋は、茜と紫草を重ねて染めることで生まれる、紫みを帯びた暗い赤色。10世紀の法典『延喜式』では、紫に次ぐ高位の朝服の色とされ、格式と敬意を象徴する色でした。その深みは、華やかさではなく、内に秘めた力を語ります。
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11月22日の、色暦
灰白(かいはく)
「白さの中に、静けさが宿る。」
灰白は、白にほんの少し灰を混ぜたような淡いグレー。純白よりも柔らかく、銀鼠よりも明るい。空気が白くなる頃、霜が降り、吐息が見えるようになる季節にふさわしい色です。
この色は、冬の始まりを告げる「小雪(しょうせつ)」の頃...
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11月21日の、色暦
黒紅(くろべに)
「語られぬ紅が、静けさの奥で燃えている。」
黒紅(くろべに)は、黒に近い深い紅色。紅の情熱を内に秘め、静けさと気品を併せ持つ色です。表には出さず、裏地や襦袢に忍ばせる——そんな江戸の粋を象徴する色でもあります。
この色は、華やかさを抑えた「内なる紅...
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11月20日の、色暦
紅消鼠(べにけしねず)
「紅を消したその先に、語られない想いがにじむ。」
紅消鼠は、紅色の上に墨や黒を重ねたような、灰みがかった赤紫色。江戸後期に流行した「四十八茶百鼠」のひとつで、粋と安心の美学を映す色です。色名の「消」「鼠」は、どちらも“味を感じない”ことを示し...
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11月19日の、色暦
薄墨色(うすずみいろ)
「曖昧さの中に、記憶がにじむ。」
薄墨色は、墨を水で薄めたような淡い灰色。墨絵の余白、和紙に滲む筆跡、冬の空に広がる曇りの色——そのすべてに通じる、静けさと曖昧さを宿した色です。
与謝野晶子はこの色に、一面の雪景色を重ねて詠みました。色のない...
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11月18日の、色暦
藤黄(とうおう)
「光の粒が、季節の終わりを照らす。」
藤黄(とうおう)は、東南アジア原産の植物「草雌黄(くさしおう)」から採れる黄色い樹脂に由来する色。英語では「ガンボージ(gamboge)」と呼ばれ、奈良時代には仏教美術に、江戸時代には友禅染や漆器の装飾に広く用...
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11月17日の、色暦
黒鳶(くろとび)
「沈黙の中に、熱を秘める色。」
黒鳶(くろとび)は、鳶色(赤褐色)をさらに暗くした色。江戸時代前期から染め色として用いられ、小袖や帯などに粋な装いとして流行しました 。赤みを帯びた黒は、ただの地味ではなく、内に秘めた情熱や品格を感じさせる色です。
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11月16日の、色暦
桑染(くわぞめ)
「儀式の静けさは、葉の記憶に染まる。」
桑染(くわぞめ)は、桑の葉を煮出して染めた、やわらかな茶緑色。古代の装束や儀礼に使われた色であり、自然の恵みと人の営みが交差する色でもあります。派手さはなく、しかし深い敬意と静けさを湛えた色です。
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by kataokatetsuya
11月15日の色暦は「桜鼠(さくらねず)」です。七五三の晴れ着にも似合う、やわらかで儚い色。別れと祝福が交差する一日にふさわしい、静かな美しさを宿しています。
11月15日の、色暦
桜鼠(さくらねず)
「祝福の中に、そっと哀しみを忍ばせる色。」
桜鼠(さくらねず)は、淡い紅色に灰色や薄墨が...
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by kataokatetsuya
11月14日の、色暦
銀鼠(ぎんねず)
「静けさは、光を含んだ灰のようなもの。」
銀ネズミ(ぎんねず)は、銀を掲げた淡い灰色。 ネズミの中でも、光を含んだような柔らかさがあり、冬の訪れを感じさせる色です。 空気が澄み、朝の光が白く感じられるこの頃、銀ネズミは空と地にいるような存在です。
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