2月16日 色暦 結霞 (けっか)

結霞(けっか) – Kekka

「静けさの中で、春は霞のように輪郭を結びはじめる。」

2月16日の、色暦

「結霞」は、春の気配が、
空間の静けさの中で、霞のように輪郭を結びはじめるような、淡い灰紅の色。
それは、まだ見えないものが、
静かに、確かに、かたちを持ちはじめる瞬間を映す色です。

朝の光が、障子越しに落ちるとき、
その光は、空間の奥にやわらかく結ばれていく。
梅の蕾が、風に揺れながらも、
その存在感を静かに強めていく。

器の中の香が、空間に溶けていく時間。
その香りは、漂うのではなく、
空間の輪郭にそっと結びついていく。

この色は、
「静けさの輪郭」や「霞の結び」。
春は、ただ訪れるのではなく、
空間の奥で、静かにかたちを結んでいく。

暮らしの中の結霞

• 障子越しに落ちる光が、空間の輪郭を結ぶ朝
• 白磁の器に残る香が、静けさの中でかたちを持ちはじめる瞬間
• 咲きかけの梅が、霞のように存在感を結ぶ気配


結霞は、WABISUKEが大切にする
**「素材の輪郭」や「空間の静けさ」**と響き合う色。
見えないものが、静けさの中でかたちを持ちはじめるという、
やさしい季節の詩です。

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備考と語源

「結霞(けっか)」は詩的造語であり、伝統色ではありません。
「結ぶ」と「霞」が重なり合う語感から生まれた、
春の気配が静けさの中で輪郭を結ぶ瞬間を映す色です。

・類似する色には「灰紅」「霞色」「桜鼠」などがありますが、
「結霞」はより“静けさの輪郭”や“霞の結び”に焦点を当てた色です。

「静けさの中で、春は霞のように輪郭を結びはじめる。」

wabisuke.kyoto