12月20日 色暦 冬霞 (ふゆがすみ)

12月20日の、色暦
冬霞(ふゆがすみ) – Fuyugasumi
「遠くの気配が、静かにほどける。」
「冬霞」は、冬の朝や夕方に、遠くの山や街並みにかかる淡い霞の色。
灰色に青みが差し、空気の冷たさと静けさを映します。
春霞とは異なり、色彩を抑えた、凛とした透明感が特徴です。
この色は、距離と時間の気配。
目に見えないものが、ふと心に触れるような、冬の余白の色です。
暮らしの中の冬霞
• 遠くの山にかかる朝の霞
• 冬の川辺に漂う霧の色
• 障子越しに見える、ぼんやりとした空の色
冬霞は、**「静かな気配」や「遠くの感情」**を映す色。
WABISUKEが大切にする「余白」や「詩的な距離感」に通じる、冬の灰青の詩です。
備考と語源
• 「冬霞」は伝統色ではなく、詩的造語です。
春霞が柔らかさを、冬霞は静けさと凛とした空気感を表します。
• 類似する色には「薄鼠」「白鼠」「銀灰色」などがありますが、
「冬霞」はより季節の気配と空気の層を意識した色です。