12月15日 色暦 黒柿 (くろがき)

12月15日の色暦は「黒柿(くろがき)」です。
木の深みと時間の記憶を宿す、静かで力強い冬の色。


 12月15日の、色暦

黒柿(くろがき) – Kurogaki

「木の奥に、時が眠る。」

「黒柿」は、柿の木の中でも稀に現れる黒い縞模様を持つ材のこと。
その色は、深い焦げ茶から黒に近い墨色まで。
木目の中に現れる模様は、自然が描いた抽象画のようです。

この色は、木の中に蓄えられた時間の記憶。
人の手が加わる前から、すでに美しい。
黒柿は、素材の力と静けさの象徴です。

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🪵 暮らしの中の黒柿

• 茶道具や印籠に使われる、黒柿の木地
• 古民家の床柱や欄間に見られる、黒い木目
• 墨を吸ったような、深い木の表情


黒柿は、**「沈黙の美」や「時間の造形」**を映す色。
WABISUKEが大切にする「素材の記憶」や「静かな存在感」に通じる、冬の木の色です。

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 備考と語源

• 黒柿は、柿の木の中でもごく一部に現れる希少材で、古来より珍重されてきました。
• 江戸時代には「縞柿」とも呼ばれ、茶道具や工芸品に用いられる高級材でした。
• 色としての「黒柿」は、木目の濃淡を含んだ複雑な黒茶色を指します。