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by kataokatetsuya
鈴虫がささやく願いの寺:京都・華厳寺で出逢った小さな奇跡
ある秋の午後、京都の西山にある小さな寺向かいました。 名前は「華厳寺」。でも、地元の人も旅人も、みんなこう呼びます——「鈴虫寺」。
その名の通り、境内には一年中、鈴虫の声が響いています。秋だけじゃないの?と不思議に思いながら、石段を...
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by kataokatetsuya
ちいさな旅、ちいさな気づき。知恩院で見つけた「こころの余白」
こんにちは、WABISUKEです。今日は、京都のまん中に出会って、ちょっと不思議で、とても素敵な場所のお話。
その名は「知恩院」。東山のやわらかな風に包まれて、まるで時間がふわっと入ってみたい。 大きな三門をくぐると、石畳のリズ...
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by kataokatetsuya
国宝となった最高峰の記憶──京都・インクラインに集まって
2025年8月27日、京都の静かな坂道に、一つの朗報が降り立った。南禅寺水路閣とともに、蹴上のインクラインが国宝に指定されたのです。それは、明治の息吹を今に伝える石畳の展望鉄道。
感謝に刻まれた時の流れ
インクラインとは、船を台車に...
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by kataokatetsuya
千本鳥居の魔法に包まれて
〜願いときらめきの、伏見稲荷さんぽ〜
京都の朝、少し早起きして、赤い鳥居の世界へ。JR稲荷駅を降りた瞬間、目の前に現れる大きな鳥居。 まるで物語の扉みたい。 ドキドキしながら一歩踏み出し、そこはもう別世界。
朱色に染まる参道を歩いていくと、きつねさん達が出迎えてく...
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by kataokatetsuya
静けさの中に息づくもの ― 法然院にて
東山の麓、哲学の道をそっと外れた先に、ひっそりと佇む寺院がある。
茅葺きの山門は、苔に調べられ、まるで時の流れを吸い込むように静かだ。その門をくぐると、音は消えた風、ささやきと鹿威しの「コーン」という響きだけが、心の奥に届く。
ここは、浄土宗の開祖...
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by kataokatetsuya
「光の沈黙──金閣寺に学ぶ、時を超える美」
静寂の中に、金が呼吸する。
京都・北山の静かな池畔に佇む金閣寺。 正式には「鹿苑寺」と呼ばれるこの寺は、室町初代三代将軍・足利義満が1397年に建立した山荘「北山殿」を起源とし、彼の死後、禅寺として生まれ変わりました。
三層構造の舎利殿は、それぞ...
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by kataokatetsuya
銀閣寺にて、ひかりと影のあいだに
秋の気配が、京都の空にそっと滲みはじめる頃。私たち、銀閣寺の庭に立ちました。
苔むした石畳を踏みしめるたび、時の粒子が足元でほどけていくような感覚。この場所には、語られぬ言葉が満ちている。 それは、室町の静寂。 足利義政の孤独。 そして、わび・さびという美...
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by kataokatetsuya
京都生まれのかわいい革命
静けさの中に、ひそやかな熱がある。千年の都・京都で育まれた美意識は、ただ古いだけではない。むしろ、時を超えて若返る力を秘めている。
WABISUKEが目指すのは、そんな京都の“かわいさ”の再定義。それは、甘さでも媚びでもない。たとえば、手のひらに収まる小さな工芸品に...
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